2人でまったり【14・おしまい】またね | 夢 出会い 魔性

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ああ、また寝てた。


すっかり気持ち良くなってご主人さまにフニャフニャ甘えながら、
スコンと落ちるみたいに寝てたみたい。


「寝てたなあ(笑)」

「寝てた」

「のんびりしちゃったなあ」

「うん」


また頭の中がウレタン。
夢と目覚めの境界線あたりをふわふわしてる。

ぬくぬくのお布団。

ぬくぬくのご主人さま。

両手を伸ばしてペトッとくっつく。
ああきもちいい。

ご主人さまも両手でわんわんを抱きしめてくれてる。

わんわんもぬくぬくに感じられてるのかな。


「好きだね」

「うん?」

「正常/位(笑)」

「ああ、今ごろ判ったの?(笑)」

そんなはず無いの知っててわざと聞いてみる。

言葉遊びってやつよ。

砂糖菓子みたいな甘ったるい時間には、言葉遊びが良く合うと思う。


「まさか。とっくに知ってたよ」

「うん(笑)」

「腰枕いらないんじゃないの(笑)」

「あはは」


腰枕も好きだろ?よりも、腰枕いらないんじゃないの?のほうが言葉遊びっぽい。


「入れ墨」

ご主人さまの人差し指がわんわんの左胸の上あたりをトンと弾いた。

「うん」

「綺麗に定着したね」

「うん」


入れたばかりの頃は肌から浮いてるみたいに本当に墨の色だった。

今は肌に馴染んで濃い深緑にも見える。

ご主人さまは私の入れ墨の本当の意味を知らない。
言ってないから。

でもきっと気付いてる、と思う。

だから「綺麗に定着したね」って言葉が、私のこころに向けられたみたいに感じた。

本当は、単に入れ墨の見た目だけを言ったのかも、だけど。


それでも充分すぎるほど、嬉しかった。




まだ少し時間が早かったけど、
前日も前々日も深夜出掛けていたので早めに帰ることにした。


ご主人さまは帰るにはまだ時間が早過ぎたみたいで、
前の週末に遊んだゲーセンで降ろしてくれ、と言われた。

コイン増やしといてやるから、って(笑)


一度ゲーセンに入って、私の指紋認証で預けたコインを引き出すと、
ご主人さまが外まで見送りに出てくれた。


「また来月だなあ」

「来月も会えるの?(ニコニコ)」

「ああ、今月はもう無理って意味(笑)」


うんうん、判ってる。
判ってて聞きたかったの。
だから、これも言葉遊びよ。


「じゃあ気をつけて」

「…」

「なんだよ」


まだ暗くなりきってない駐車場で、ちょっと背伸びしてキスしようとした。

…わんわんの動きを読んだご主人さま、
サッと頬っぺたをこっちに向けた。


「うー」

「わはは」


笑ってる口に、ちゅっ


「あ」

「油断するから(笑)」

「いいから帰んなさいよ(笑)」

「うん(笑)」


帰りたくない、なんて言葉に意味は無いから言わない。

ぶんぶん大きく手を振りながら、自分の車に乗り込んだ。



来月…来月会えるかなあ…





*・*・*・*・*



その日の夜。


『ただいま』

『今までゲーセンにいたの?(笑)』

『あたり(笑)』

『コイン増えた?』

『ごめんなさい(笑)』

『わあ(笑)今まで遊べたなら充分じゃない(笑)』


コインは、また2人で遊ぶ時に借りようね、ご主人さま(笑)