「せっかくお風呂に入ったのに、どうしてもう濡れてんの?」
ご主人さまの中指と親指の間で、私の身体から零れた粘液が糸を引いてる。
「…きもち…いい…から」
「すぐ気持ち良くなっちゃうねえ」
「んっ、…う、ん、うん」
いつもそう。
1度火が点いてしまうとなかなか身体が冷えることがない。
どんどん敏/感になって、ご主人さまがくれるものを取りこぼしたくなくて、
身体が強欲になってゆくのを自分でも感じる。
現に、さっきしたばかりなのに、もうご主人さまが欲しくて仕方ない。
回数を重ねるほど我慢がきかなくなる。
指が入ってきただけで身体が跳ね上がって、
もっと気持ち良くなりたくでぎゅうぎゅう締め付けて、
自分の身体の内側なのに別の生き物みたいにうごめいてる気がした。
あー、あーって、鼻に掛かったような泣きたいような声が止まらない。
「んぅっ」
「ほら」
私の腰をご主人さまの大きな手が掴んでる。
引き寄せるようにしながらぐるっと半回転させられて、
後ろから入れられるのを待つ犬のポーズになった。
まるで私に隙を与えないように、
四つん這いになるとすぐにご主人さまが入ってくる。
「ああぁぁっ」
甲高い啼き声が喉の奥からどんどん溢れてく。
後ろから突かれて、その度に「あっ、あっ、あっ」って声が途切れた。
気持ち良くてもがく身体が掛け布団を掻きむしってる。
ベッドの海で溺れてるさかなみたいだ。
わたし、おぼれてるみたい。
背中をなぞられて、後ろから乳/房をわしづかまれて、
ご主人さまに溺れてもがいてるさかなみたいだ。
「く…る…しいっ、くる、しっ」
両手で身体を支えていられなくて、
ベッドに上半身を密着させるように崩れた。
ほわほわの掛け布団に顔を埋めて、呻き声をあげ続けてるわたし。
ご主人さまに奥を突かれてくるしい。
きもちいい
くるしくてきもちいい
きもちよすぎてくるしい
ほんとうは「きもちいい」って言ったのか「くるしい」って言ったのか判らない。
言ったのか、思っただけなのかも判らない。
「んあっ、んんんんっんっんーっ」
いくいくいくいく!
そう、小さい声で何回も馬鹿みたいに繰り返した気がする。
酸素を求めてるみたいに
快/感を求めてるみたいに
荒い呼吸を繰り返しながらもがくわたしは、
やっぱりご主人さまに溺れるさかなだ。