(あれ?)
いつ寝たんだろ。
ご主人さま自身から口を離して、今度は甘えてご主人さまに抱きついて…
その辺りで記憶が途切れてる。
「寝てた」
なんかバツが悪くてエヘヘって笑った。
「寝て無かったでしょ」
「ん?寝たよ」
わんわんは少し、嘘をついた。
ご主人さまが金曜日の夜…土曜に日付が変わるころに埼玉に来てくれて、
一目顔が見たくて、仕事が終わってから家に帰らずにいて…
そのままご主人さまはわんわんとお茶に付き合ってくれて…
ばいばいして帰ったら、もう寝られない時間だったから。
おべんと作らなきゃって、そのまま起きてた。
寝たら起きられるような時間じゃ無かったから。
そのままずっと寝ないで、お店が開く時間になったら、
ご主人さまが欲しがってた仕事のジャンパー探しに行っちゃって。
その後は、新年会で時間が読めないご主人さまからの連絡をずっと待ってたから…
でも「寝てない」って言うと「寝てなさい」って言われちゃうから、
寝てないのはナイショでデートの約束したんだもん。
「いや、寝てないはずだ」
「なんで?」
「イビキかいてた(笑)」
「えーーやだー」
わんわん、いつ寝たのかも判らないのに、
ご主人さまに抱きついたままグーグーいびきかいてたのか。
やだー
やだよー
今さら嫌がっても仕方ないのに、嫌だって言いながらベッドの上でジタバタもがいた。
「わんわん…いつもイビキかいてる?」
「かいてないよ。今日もそんなにうるさく無かったし(笑)」
あ、ちょっと安心。
イビキがうるさい犬なんて、なんかガッカリだもの。
「○○さんはいつもイビキ(笑)」
安心して、ちょっと意地悪を言った。
あ、○○さんってご主人さまのお名前(笑)
「知ってる。俺はうるさいらしい」
「時々止まると心配になる」
「死なないから(笑)」
「この前ね、イビキかいてたからチューしてみたら止まった」
「襲われるって、身の危険を感じたんだ(笑)」
イビキのご主人さまにチューしたって言ったら、
なんだか少し照れ臭そうな表情になった気がした。
そんなことでも胸がギュッとする自分は
ほんとにご主人さまが好きなんだなあ…って思った。