甘やかされ犬【17】あと1時間半 | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




人が動く気配。


「あ…れ?」

「起きたな(笑)」


寝てた…寝てたんだ、私。
どれくらい?わからない。


慌てて携帯を探して時間を見ると15時半。

朝ホテルで会ったのが10時少し過ぎだったから…1時間くらいは寝てたのかな。わかんないけど。


「本能のままだなあ」

「えー?」

「セ/ッ/ク/スしてグーグー寝て(笑)」

「う」

「腹減った、とか言い出すんだろ」

「減ってないもん」

「そうなの?」

「昨日、焼き肉食べすぎた~(笑)」


昨日ご主人さまと水族館の帰りに、ガッツリお肉を食べすぎてた。

お腹いっぱい…では無かったけど、全然空腹感がない。


「俺も減ってない」


なーんだ、おそろい(笑)


「あと1時間半くらいか。遊びに行くか」


…1時間半…
夜7時くらいには帰ってないとまずいの、ご主人さま知ってる。

会う前からタイムリミットは判ってたのに、ひどくつらい。

1時間半後にはお別れの時間がやってくる。


「うん、遊びに行こ」


お部屋でご主人さまにくっついていたかった。

遊びにも行きたい。

本当は、ご主人さまと一緒ならなんでもいい。

ただ、圧倒的に時間が足りない。

時間なんて、いくらあっても足りない。

ずっとご主人さまといたいんだから。


思い切ってベッドから起き上がると、
「お、行くか」ってご主人さまに言われた。

このままお部屋にいるよりも、
楽しく遊んでしまったほうが、さよならが辛くないかも知れない。


そう思った。


お部屋から出て、エレベーターの中でキスをした。

私の腰を抱き寄せたご主人さまが、ほんとに細いなあって笑ってる。

そ?って笑い返して、またキスした。

エレベーターのドアが開いたから、もう2人きりの時間はおしまい。




日が傾き始めた外気は寒くて、
私はブルリと身震いをした。


寒い、と思ったら、余計に寂しくなった。