「ゆっくり動いてあげるから、またいってごらん」
ご主人さまの口調が優しい。
身体じゃなくて、心がブルブルって震えた。
もういくのが苦痛なくらいきもちよくなってたのに、
わたし、いきたい。
ごしゅじんさま、わたしいきたい
「いきそう」
小さい声
「いいよ」
ご主人さまが応えてくれる
「いきたい」
「うん」
「いってもいい?」
「いってごらん」
いってもいいって
いってごらんって、言われた。
「……そう」
「ん?」
「とけそう、わた…し、とけ…そう」
ご主人さまの首筋に腕を廻して、ギュッとしがみつく。
身体中がぶるぶる震えてる。
ご主人さまがわたしの身体の中を、ゆっくり擦り上げてくる。
首筋に縋り付いたままキスをせがんで、ご主人さまの口唇を貪った。
舌を絡めて、上唇を噛んで下唇を噛んで
合わさった口唇の隙間から、んっ、んっ、んっ、って声を漏らして。
そのままのぼりつめて、身体中の力が抜けた。
「まだオーダー出来てないぞー」
ご主人さまにそう言われてテレビの画面を見ると、
『決定ボタンを押して下さい』なんて表示されてる(笑)
「ホ…ント…だ」
なんとか起き上がろうとしたけど、なんだか自分の身体じゃないみたいで起き上がれない。
「起き上がれないのか(笑)」
「だい…じょうぶ…だもん」
のたのたベッドの上でもがいて、四つん這いでペタペタとソファに向かう。
リモコンを拾って決定ボタンをポチ。
ほら、大丈夫だった(笑)
「おしるこサービスだって」
「うん」
「正月だけのサービスだから電話だ(笑)」
「…番号ないの?」
「ない。ほら、電話しなさい」
「…でんわ…」
「はあはあしてると喋れないよ(笑)」
うーって唸りながら、またペタペタ四つん這いでベッドに向かった。
ベッドの向こう側に電話があるんだもん(クスン)
「ほら、早く頼まないと飲み物だけ来ちゃうよ」
うん、いまわんわん頑張ってるとこ。
なんとか電話にたどり着いた。
「すいません、飲み物と一緒におしるこ2つお願いします」
ソファでご主人さまが笑ってる。
「言えたね」
「うん、言えた」
またペタペタソファに(笑)
「ちゃんと歩かないと大変だよ」
「なんで?」
「飲み物、わんわんが取りに行かないとだから(笑)」
「あーん」
ご主人さま、いつの間にか裸だった!(笑)
わんわんはグシャグシャだけど、なんとか服を着てる。
「飲み物持ったまま転ぶなよ」
「転ぶ気がするもん」
「転んだら置いて帰るから」
「がんばる!」
すぐにお部屋のチャイムがなって、なんとか転ばずに飲み物とおしるこを受けとった。
ヨロヨロとソファに戻ると、「セーフ」って笑われた。