身体の奥のほうが変なの。
ご主人さまを口に含んでいるだけなのに、ギュッて絞られるみたい。
勝手に収縮してる、ギュッギュッって。
「いや」
「どうして」
「きもちいいから」
きもちいいから触らないで。
少しの刺激でも逃すのが辛い。
残さずに快/感を拾おうとしてしまう。
ご主人さまがだいすきなの。
だいすきな人が触れてくるの。
だめ
きもちよくて
きもちよくて、それを逃しきれない。
身体の奥のほうで、何かがドロリと溶けた。
「っん…あ、あ、ああっ」
ご主人さまを口に含んでいられなくなった。
喉の奥のほうから、声が引きずり出されてく。
右手でご主人さま自身をギュッと握り絞めたまま、身体ががくがく震えた。
震えが収まると全身の力がクタっと抜けて、
ご主人さまのお腹の上に頬っぺたを押し付けるように頭を預けた。
はあはあ
んぐ
はあはあ
呼吸が整わない。
「どうしたの」
…わかってるくせに。
ご主人さま、わかってるくせに。
「い…いっちゃった…の」
そう返事をしている間も、呼吸はハ/ア/ハ/アと弾んでた。
「気持ち良かったの?」
「ん…うん…う…」
「なに泣いてんの」
「…鼻…も…垂れた…」
身体にも声にも力が入らない。
ぐにゃって、だらしない生き物みたいになってしまった。
ぐにゃぐにゃになってる生き物を、ご主人さまがひょいと引き上げる。
ダラン…としたまま、簡単に持ち上げられてる。
寝ぼけてる犬か猫みたいだ。
「どこが気持ち良い?」
「あ……あ、やっ」
いま挿れないで変になる。
まだ身体の奥はビリビリ痺れてるの。
ビリビリしびれてるのに。
「!!あーっああああっあっ」
ご主人さまが入って来るのと同時に、私は大きな声を上げていた。
ご主人さまの上で私の身体は、のけ反って弓なりにしなった。
顔を天井に向けて、口がぱくぱく動いた気がする。
ビクンビクンって震えてから、ご主人さまの身体の上に倒れ込んだ。
「もう?」
ご主人さま、笑ってる。
「う……きもち…よくて、がまん…でき…な…」
「ダメだなあ」
倒れ込んでる私を、ご主人さまが起こすように押し上げた。
されるがまま。
自分の意思で動けない。
支えて貰っていないと、また簡単に倒れてしまいそう。
視界がゆらゆら揺れてる。
力が入らないまま、ご主人さまに下から突き上げられて、大きく揺さ振られた。
いったまま治まらなくて、また簡単にいきそう。
またいきそうなのか
いきっぱなしなのかも、よく判らない。
足のつま先がシーツを掻きむしりながら、身体がまたビクンと快/感を拾う。
ああだめ
もうだめ、また倒れ込みそう
なのにご主人さまは休ませてくれない。
いったまま、まだ激しく突き上げてくる。
身体がひんやりした。
身体中に、鳥肌が立ったような気がする。
総毛立つって、きっとこんな感じ。
それから、全身から一気に汗が噴き出すような、変な感覚。
自分で身体を支えていられなくて、のけ反ったまま背中側に倒れた…と思う。
あんまりよく覚えてない。
倒れた後も、腕を掴んで引き起こされたりしたような気がするけど、
記憶が曖昧でよく覚えてない。
いきそうだ
そう聞こえた時に、中に出してっておもった。
おもっただけか口走ったのかもわからないけど。
気がついたら私は、まるっきりご主人さまの身体に体重を預けていて、
あれ?寝ちゃってたのかな?なんて、間抜けなことを考えた。