なんかお風呂でボーっとしてたら、ご主人さまの横顔を思い出した。
横顔思いだそうとしたんじゃなくて、
ポフンとご主人の横顔が漫画の吹き出しみたいに頭の中に出てきた。
(ああ、私いつもご主人さまの横顔見てるのか)
無自覚だったみたいだ(笑)
向かい合ってご飯食べたりお茶してる時は、
当然お互いに正面から相手を見てる。
並んでとことこ歩いている時とか、車の中とか。
きっと私、見てるって意識もしないでご主人さまを見てたんだ。
横顔を思い出したんだから、きっと見てるのは私だけ。
ご主人さまは私を見ないで正面を向いているんだろう、いつも。
とことこ歩きながら正面の景色を見てるつもりだったけど、
私はいつも、隣のご主人さまをチラチラ盗み見ていたんだ。
時々、ご主人さまと視線がぶつかる。
「なに」
なに?(笑)
見てるって自覚も無かったんだもん、答えようがない。
「えへへ」
仕方なく笑う。
顔を見たかったんだよ、なんて言葉も出ない。
何しろ『見たい』とも思わないで見てたんだもん(笑)
「えへへ、じゃないでしょ」
ご主人さまもつられて笑う。
少し苦笑い気味。
なんだか恥ずかしくて照れ臭くてバツが悪くて、でも嬉しい。
嬉しいけど、圧倒的にバツが悪くて照れ臭い。
ご主人さまはすぐに正面を向く。
私はまたきっとご主人さまを見てる(見てる自覚は無いけど)
あんまりこっちを見ないでね。
バツが悪くて恥ずかしくて、顔が見られないから。
ずっと見ていたいから、ご主人さまは正面を見ててね。