ガストに来たのは4時半すぎ。
6時なんて、あっという間に来ちゃった。
ご主人さまはおうちまで4時間半くらい。
6時に出ても、おうちに着くのは夜10時半…
帰ろって席を立ち上がった。
ご主人さまはすっかり面白がって、またわんわんのお尻を撫でたりした。
外に出てから、ノーパンなのにスカートめくられたりした。
「じゃあね」
「うん…あ、タバコ」
バッグの中をがさがさ探って、セブンスターを持ってご主人さまの車にトテトテ走った。
「お、ありがと」
「…うん」
二秒とか、そんなもんだ(笑)でもいいの。二秒もうけ。
ご主人さまが車に乗り込んでから窓を開けた。
「早く車に乗りなよ」
「…うん」
「あ、ちょっと見てみな」
ちょいちょいって手招きされたから、運転席の窓から車の中を覗きこむ。
「ほら、ここからだと真っ直ぐだろ」
「ほんとだ」
ナビの画面には、現在地から最寄りインターまでの案内が表示されてる。
ご主人さまは、それをわんわんに見せたかったみたいだ。
ナビの画面からご主人さまに視線を移した。
(ちゅーしちゃうから)
心の中で呟いて、ご主人さまに口唇を寄せるわんわん。
ご主人さまの両手が、わんわんの頭をガシッと掴む。
グイッと引き寄せられて、ほっぺたにチューされた。
両手の力が強くて身動き出来なくて、ほっぺたにキスされながらジタバタするわんわん。
「…そんなぁ…」
口唇を狙ったのに!
頭を掴まれて身動き出来なくてほっぺたにキスされてる。
わんわんが「そんなぁ」と情けない声を出すと、ご主人さまの手が緩んだ。
至近距離で視線が絡んだ。少しだけ、絡んだ。
それからご主人さまの口唇とわんわんの口唇がちょっとだけ触れた。
すぐ離して、今度は長いキス。
ご主人さまの手がわんわんの身体をまさぐる。
おっぱいをぐいぐい揉まれて、ご主人さまと合わさったままのわんわんの口から「んーっ」って声が漏れた。
窓の外では、わんわんの足がバタバタしてたはず。
ご主人さまから離れた口から、はあはあと弾んだ息が零れた。
じりじりした身体が切なかった。
「感じちゃった?」
「…が…」
「?」
「がまん!!!」
両手両足を突っ張って、手なんかグーに握っちゃって、足はグッて踏ん張って。
自分に言い聞かせるみたいに「がまん」って言った。
ご主人さまは笑ってた。
「帰るよ」
「気をつけてね」
「んー」
ばいばい、と手を振って自分の車に乗り込む。
わんわんとは逆方向にウィンカーを出してるご主人さまの車。
二回パッシングをして、アクセルを踏み込んだ。
ご主人さまの車は、すぐにルームミラーでも確認出来なくなった。
サヨナラご主人さま(クスン)