手の平、首、後頭部、顎の下【おデート3】 | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




途中でジュースが飲みたくなって、自動販売機でコーラを買った。

少し屈んで、お尻をぴょこんと突き出してる格好。

ご主人さまの手がわんわんのお尻をササッと撫でる。

きゃ、とか言いながらチラと振り返るわんわん。


「お尻(笑)」

「うん(笑)」


今度はもっと。
ササッとじゃなくて、ぐいぐい撫でられた。


わんわん自動販売機の前でお尻撫でられてる。
なんだか可笑しくてくすくすにやにや笑った。


「嬉しそうだねえ」そう言ってご主人さまも笑った。


さっきの会話を思い出した。

(女の子は好意を持ってる相手には触られたがり)


「自分がさっき言ったんじゃない!(笑)」

ご主人さまに触られるのはいつだって嬉しい。楽しい。

だいすきだからよ、判ってるのかな(笑)

わんわんの言葉は聞こえてないみたいにスルーされた。

ほんとに聞こえて無かったのかもだし、聞こえてても意味が判らなかったのかも。


でもいいの。
わんわんには判ってるから。
自分の心が、判ってるから、いいのさ(フン)



ご主人さまの車に乗っておうちを目指した。

ご主人さまの手が、わんわんの首を後ろから撫ぜた。

それから後頭部を手の平で包むように撫ぜた。

気持ちよくて、ご主人さまの手の平に頭を預けた。

甘えて、ご主人さまにペタっとくっ付きたくなった。
でもなんとなく恥ずかしかった。


「この車、つまんない」

「はあ?なんで」

「遠いから」

「俺が、か?(笑)」


恥ずかしくて、くっ付けなくて、代わりに悪態を吐いた。

くっ付けないのは車が悪いの。

わんわんの軽自動車なら狭いから簡単にくっ付けるのに。

ご主人さまが遠いから…甘えられないんだ…もん。
車が悪いんだもん。


ご主人さまの手が、わんわんの顎の下を触った。

喉を撫でられてる感じ。

優しく顔を撫でられてるみたいだ。

ご主人さまの手の平に顎を擦り寄せた。

喉がゴロゴロ鳴りそう。鳴りそう。


「ゴロゴロ…じゃ、ネコか(笑)」


わんわんと同じことを、ご主人さまも思ったみたいだ。


「…犬だけど気持ちいいよ」




おデートだけ、だから。
きっとこれ以上、触れることは無い。


手の平、首、後頭部、顎の下。

肌が直接触れたのは、そこだけ。



ご主人さまの体温を感じたのは、そこだけ。



(…それでもトロンと蕩けそうだったの)