ピザでも取ろうかって話しになってピザーラに電話。
お外でご飯より、なんか嬉しい。
(きっとご主人さまのお部屋で長い時間を過ごしたいだけ)
飲み物とか買いに行こう、とご主人さまのお部屋を後にした。
ご主人さまのお部屋の近くにスーパーがある。
そのスーパーからご主人さまのお部屋までは車でしか移動したことが無かった。
「こっちだよ」
右に行こうとした私に、ご主人さまがそう言った。
歩いて行くには左から廻ったほうが早いんだって。
小さな踏み切りを渡って公園の中をとことこ歩いた。
「車じゃ通れないね」
「歩きだとこっちがうんと早いよ」
「…あれ?」
「そうそう。近いだろ?」
夜の公園の向こう側に、スーパーの明かりが青白く見えている。
飲み物を買いに来たのにご主人さまはデザートのコーナーを眺めてた。
シュークリームとか、カップケーキとか並んでるとこ。
「甘いもの食べたいの?」
「わんわんが食べるだろ(笑)」
「うん!」
「選びなよ」
甘いもの好きなのバレバレ(笑)
ご主人さまと外でご飯食べると必ずパフェとか食べるからバレバレ。
「これとこれ食べたい」
「そんなに食えるの?」
「両方食べたいけどたぶん食べ切れない」
「(ぷっ)はいはい」
食べ切れない分はご主人さまが助けてくれるんだ。
えへへ、嬉しいな。
両方半分こしよ。
「お菓子食べたいの?」
今度はスナック菓子を見てる。
「テレビ見ながらさ、食べない?」
「(クス)食べる~」
ご主人さまは袋のスナック菓子が好きみたい。
車でお出かけする時もコンビニで買ったりするもの。
来た時と同じ公園を抜けて、とことこお部屋を目指した。
わんわんはスーパーの袋をぶらぶらさせている。
なんだか、ここで生活している人みたいで嬉しい。
生活感が嬉しいなんて、変なの(笑)
お部屋に戻ってヒーター点けて、コート脱いで…なんてしてたらピンポンが鳴った。
「ピザ屋だ」
玄関に向かいかけたわんわんを手で制して、お財布を持ったご主人さまが玄関に向かう。
…なんか…受け取りしたかったなー…
「おーい」
「はーい」
「受け取って」
呼ばれた!
バタバタ玄関に向かうと、お財布を広げたご主人さまとピザ屋のお兄ちゃん。
「こちら品物になりますね」
「はい、ありがとう」
…受け取れた(わーいわーい)
あったかいピザの箱を抱えてるわんわん。
その隣でお金を払ってるご主人さま。
普通っぽい。
ものすごく普通っぽい。
普通っぽいことが胸が痛くなるくらい嬉しいなんて、変なの(笑)
まだ暖まりきってないお部屋で、あったかいピザを食べた。
タバスコどばどば掛けたら、ご主人さまに「好きだなあ」と笑われた。
甘いものと激辛が大好きなの、バレバレ(笑)
「ケーキ食べないの?」
「…食べたいけどお腹いっぱい。一口くらい食べたい」
「食べなよ(笑)」
「残しちゃうよ」
「食うから(笑)」
無理すれば食べられそうだったけど、甘えたくて無理は止めた。
カップに入ったケーキを半分こして食べた(全然半分じゃなかったけどね)
とことこ公園を抜けてスーパーでお買い物して、
ピザ頼んで食べただけのこと。
そんな普通のことが嬉しすぎて、思い出すと時々胸が痛くなる。