釣った日:2022年12月31日
餌:紅サシ
回遊するタイプの魚なので、釣りあげるまではせわしなくグルグル泳ぎます。
釣りあげても結構ビチビチ跳ね回りますが、あまり強い魚ではないのですぐに大人しくなります。
1975年に当時のチェコスロバキアから長野県にやってきたお魚です。
結構、養殖が難しい魚らしく、一部の環境にしか定着しなかったようです。
シナノユキマスは長野県での名称で、北海道ではキタノユキマス、愛媛県ではヒメノウオなどと呼ばれています。
和名は定まってはいないようですが、一般的にシナノユキマスと呼ばれているので、これで良いと思います。
学名はCoregonus lavaretus maraena(コレゴヌス・ラバレタス・マレーナ)
通称:ホワイトフィッシュと呼ばれ、北半球の寒い地域では釣りのターゲットとして親しまれている魚です。
結構色んなところに移植されている魚で、本当はポーランド・フィンランド・スウェーデンあたりが原産の種です。
本国のポーランドでは1mほどの物も取れていたようです。
日本では40cm以上あれば、十分大物と言えるでしょう。
小さい時はこんな感じで、シシャモなのかキュウリウオなのか、という見た目をしています。
25cm以上のやつと比べると、見た目が全然違います。
大きい時はウグイなのかニゴイなのか、みたいな見た目をしていますが、実はサケ科の魚であり、
サケ科の魚 特有の脂鰭があります。
またサケ科の魚でありながら口が小さく、底性生物・ユスリカ・プランクトンなどを食べます。
流れのない止水域を好むようで、川に下ったりということはあまりせず、湖に留まっています。
水の濁りには敏感で、とても綺麗な水でしか生きられない、繊細な魚なんですね。
話は変わりますが、シナノユキマスを釣りに行く話をうちの親父にしたところ、
「そういえば、昔、十二湖のビジターセンターにオームリって魚が飼われてたけど、シナノユキマスってあんな感じか?」
と言われて、調べてみたらシナノユキマスの近似種だった、ということがありました。
最近はその水槽にはイトウが入っているようですが、
青森県がオームリの養殖に成功していれば、食卓にはオームリが並び、十二湖ではオームリを釣ることが出来る、なんて未来があったのかもしれないですね。
ここまでシナノユキマスだけで3記事も書いて、だいぶ引っ張ったので、
次回は4記事目の食レポも書かせていただきます。
[今までに釣ったお魚の種類 173種類]