最近、日本がイスラム教徒に土葬をなかなか許可しないことが、
なぜか問題扱いされていますが、
日本にイスラム教徒を埋葬することは、
イスラームの宗教法的にハラーム的だし、
法学派によってはハラームじゃなくても、
イスラームの倫理的や道徳的な意味で、マクルーフ(避けたほうがいいもの)、です。
それは、スンニー派やシーア派関係なく、です。
基本的に、日本は、ダール・アル・イスラーム(イスラム圏)では、ありません。
日本は、ダール・アル・ハルブ(非イスラム圏)です。
しかも、偶像崇拝とか多神教とかのシルクの土地です。
ムシュリクが多数派の土地です。
日本という国の君主である天皇は、
宗教的な意味合いでは、
アマテラスオオミカミって多神教の太陽の女神様の直径の子孫で、
神道の最上位の聖職者だからね。
無宗教ですって自称してる日本人の多くはatheistな無神論者じゃなく
agnosticな不可知論者で、なおかつ、仏教徒でも神道の信者でもある多神教徒だからね。
そんな、ムシュリクな土地に、イスラム教徒が住むのは、原則ハラームって、
イスラム教徒は、原則、イスラム圏に住めって、
コーランやハディースに書いてあるでしょう。
イスラム教徒が、ダール・アル・ハルブを、横切るのは、ハラームじゃない。
結果的にダール・アル・ハルブを、イスラム教徒が、旅行することは、ハラームじゃない。
だから、ダール・アル・ハルブに、短期的に滞在ないし居住することはハラームじゃない。
ぎりぎり、ハラームの境界線の、グレーゾーン的なハラール(可)です。
どちらかというと、ハラールよりは、マクルーフ(忌避行為)です。
イスラム教徒が、ダール・アル・ハルブに存在しているのは、
ワージブ(義務)じゃないのは当然として、ムスタハッブ(推奨)とかではない。
ハラーム(禁忌)か、マクルーフ(忌避)、でなければ思いっきりグレーゾーンなハラール(可)です。
イスラム教徒が、短期的に、ダール・アル・ハルブに存在していることでさえ、
基本的には、ハラームとかマクルーフに相当するのに、
長期的に居住することは、完璧に言い訳できない事態です。
反対に、イスラム教徒は、ダール・アル・イスラームの中にいることを推奨されています。
イスラム圏にいれば、見るもの、聞くもの、食べるもの、ふれるもの、イスラム教徒の周囲がすべてイスラム的で、
ハラームな行いをする確率がさげられるから。
いちいち、これはハラールかハラームか確認しなくて済むから。
偶像崇拝兼多神教の、宗教的にとても不浄な非イスラム圏に、
イスラム教徒が長期滞在して良いのは、布教の為のみ。
埋葬の問題は、居住の問題の延長です。
ハラールやハラーム、宗教的に清浄か不浄かという問題でもあります。
現代では、飛行機のおかげで、簡単にイスラム圏に埋葬できるようになったのに、
イスラム教徒を、不浄の偶像崇拝の土地に、不浄の多神教の土地に、埋葬して良いわけが、ない。
日本に、死んだイスラム教徒を土葬させよっていうのは、
死んだイスラム教徒にマクルーフをやらせろっていっているのも同然。
イスラム教徒への虐待行為だと、思いますよ。
こういうときのための、サダカやザカートじゃ、ないんですか???
日本は、神道や仏教、偶像崇拝や多神教の国です。
また、日本は、土葬するには狭すぎます。
それに、日本は、ものが腐りやすい、感染症がおきやすい土地ですから、
衛生面から、火葬でないと、困ります。
宗教的な意味でも、俗世的な意味でも、
日本は、火葬推奨国です。
イスラム教徒じゃなくても、土葬にこだわるのならば、日本の外で。
イスラーム的道徳や倫理を重んじるのならば、イスラム教徒の埋葬は日本の外で。