アレルギー検査 | 健康管理・体のメンテナンスNAVI

アレルギー検査

近年、我々を悩ます現代病のひとつアレルギーですが、

一口にアレルギーといっても、

その種類や症状は多種多様、原因も人それぞれなのです。

まずは、自分自身に起こるアレルギー症状というものを

よく知っておくことが大切です。

次に対策として、自分の周りから除去することで、

症状を緩和できるかどうかです。

これはアトピー性皮膚炎などのように、

アレルゲン(抗原)となるカビやダニ、ホコリ、汚染大気、ペットなどを

生活環境から取り除くことによって

皮膚炎を起こさないようにすることも出来ます。

また花粉症のように反応を起こす花粉の種類と時期を知ることによって、

マスクやメガネと言った防具を身につけたり、

薬をあらかじめ処方することで、

症状をかなり緩和することが出来ます。

このようにアレルギー対策にはまず検査をして、

自身のアレルゲンとなるものを知っておくことをおすすめします。

さてアレルギー検査には

血液検査、

皮膚テスト、

除去・誘発テストと、

大きく分けて三種類あります。

まず、血液検査というのは少量の血液を採取して、

血液中のIgEと好酸球の値を調べます。

たいした傷みも無く、比較的短時間で終わります。

これはアレルギー体質であるかを調べるときにも有効ですが、

ダニやペットなどのアレルゲンが予想されるときにも調べることが出来ます。

次に皮膚テストですが、

これにはブリックテストといって、

皮膚の表面を軽く張り出さして傷つけ、

そこに少量の抗原液をたらし反応を見ます。

またスクラッチテストというのも

皮膚に5ミリほどの引っかき傷を作り、

ブリックテストと同様に傷口に抗原液をたらし、反応を見ます。

いずれも傷みが少なく、危険も無く、

小児でもすることが出来る検査です。

しかし、ブリックテストやスクラッチテストで

明確な反応が出なかった場合のみ

皮内テストといって、

少量の抗原液を直接皮内に注射して、

腫れや赤みの様子を見ることもあります。

また化粧品や薬品アレルギーを調べるときには、

パッチテストといって、

ガーゼや絆創膏などに抗原を塗りつけ、

皮膚にはって反応を見る方法もあります。

ただしこの場合は

24~72時間と判定に少々時間がかかります。

血液検査と皮膚テストは

同時に行われることが多いようです。

除去誘発テストというのは、

おもに食物アレルギーを調べるときに用いられます。

原因と予想される食物を摂取せずに

一定期間様子を見ることで、

症状が緩和すれば、

今度は逆に摂取してみるといった方法で

アレルゲンとなる食材を限定していくわけです。

検査は皮膚科や内科、耳鼻科などでしてくれるほか、

自宅で手軽に自分でアレルギー検査が出来るキット

なども売られており、通販などで手に入れることも出来ます。

これらの検査は比較的簡単に安全に行えるため、

自身のアレルゲンを知っておくにはよい方法でしょう。

ただし薬物アレルギーや

喘息の誘発テストなどは、

危険が伴うこともありますので、

病院にての検査、入院が必要となることもあります。