腎臓のしくみ | 健康管理・体のメンテナンスNAVI

腎臓のしくみ

かつては、「腎臓病に薬なし」と言われたほど、

腎臓病の治療は困難であり、

不可能に近い状態でした。

しかし近年では、薬物療法、透析療法、腎臓移植、

などの飛躍的な進歩がみられます。

ただしその一方で、腎不全におちいる患者さんは

増加傾向にあります。

その原因は、

成人病から腎臓がいためつけられて

腎不全を起こす場合があるからです。

腎臓に悪い影響をもたらすものには、

高血圧、

糖尿病、

高脂血症、

痛風などの循環系・代謝系の病気です。

ですから、こうしたいわゆる成人病

今で言う生活習慣病の早期発見が

腎臓を守ることにもなるのです。

▼腎臓のはたらき

腎臓は、ソラマメに似た形をし、

当人の握りこぶし程度の大きさです。

これが左右ひとつずつ対になって、

背骨をはさんで向かい合っています。

ちょうど腰のあたりの位置に相当します。

右側の腎臓は、

上に肝臓があることから

左側と比べて少し下がっています。

腎臓というのは、

「ネフロン」という排泄機能をもつ

小さな器官の集合体です。

ネフロンひとつは、

糸球体(しきゅうたい)、

ボウマン嚢(のう)、

尿細管(にょうさいかん)が

組になっていて、

ひとつの腎臓に100万個の

ネフロンがあるといわれます。

▼腎臓のはたらきは、主に次の3つです。

1.代謝物や老廃物、薬物などを排泄するはたらき。

2.体内の水分の量の調節と、その成分の恒常性を保つはたらき。

3.レニンやエリスロポチンといったホルモンを分泌するはたらき。