メタボについて | 健康管理・体のメンテナンスNAVI

メタボについて

メタボと言う言葉を知らない人はいないでしょうが、

具体的にどのような状態のことを言うのか

明確に知っている人は少ないのです。

メタボのことについて説明しましょう。

正確にはメタボリックシンドロームと言います。

メタボリックシンドロームは直感的には

太っている人のことを言います。

しかし、それではどの程度なら良いのかわかりませんから、

日本では基準検討委員会の検討結果として

次の指標を使うことになったのです。

ウエスト径が男性で85cm、女性で90cm以上の人を

メタボリックシンドロームと表現しています。

これはそれまでの考え方と大きく異なっており、

メタボリックシンドロームには

内臓脂肪の蓄積が重要な役割を担っているとわかってきたからです。

このような考え方は日本だけではなく、

世界的な傾向と言っていいでしょう。

男性でウエスト径が85cmを越えている場合は、

腹部CT画像で内臓脂肪を測定したら、

断面積100平方センチに相当すると考えられています。

また、ウエスト径の他に

高トリグリセライド血症が150mg/dL以上か、

低HDLコレステロール血症が40mg/dL以下の人も

メタボとなります。

それから、血圧では高い方が130以上、

低い方が85以上の人、

空腹時高血糖が110mg/dL以上の人も

メタボに判定されます。

日本では2001年から定期健康診断で、

要注意と判定された人には

二次検診や特定保健士指導の費用が

労災保険から賄われることになりました。

これは世界にはない制度です。

生活習慣病の予防対策を

社会全体で実施しようと考えていることの表れと言えます。

あなたもメタボリックシンドロームと言われたなら、

その対策を考えておかなければなりません。