ミュンヘンのメッサーシュミット訪問から1年後。
数年前、仕事でロンドンを訪問する機会のあった私は、渋る同僚と一緒に「帝国戦争博物館」にでかけました。
戦勝国であるイギリスには、各地から持ち帰った数々の兵器が陳列されています。
私は、そこに、あの有名な零式艦上戦闘機(A6M5)が展示されていることを知っていて、それが是非見たいと思ったからです。
広い館内を歩いていたとき、展示室の薄暗い端っこの方に、寂しく放置されているかのような零戦を見つけました。
その胴体には、汚い字で「ATAIU(連合軍東南アジア航空技術情報隊)」となぐり書きされています。
これは、何かと言うと、戦争当時、敵国の飛行機をだ捕して分析する部隊のことで、この零戦は、彼らによって太平洋から、このイギリスに運ばれてきたのです。
ここで、この零戦は、イギリスマークを描かれ、機体性能を徹底的に調べられました。
その後、用済みになった機体は、紆余曲折があって、ここに落ち着いたのでしょう。
両手両足をもがれた、無残な姿にされて…
展示スペースの都合があるとはいえ、こんな可哀想な事をするのであれば、日本に返して欲しいと思いました。
残念です…







