5月10日 NHK 午後9時のニュースを見た。
「がれき受け入れ是非 中学生が授業で議論」というコーナーでの話。
これは東京・杉並区の和田中学校が開いたもので、
3年生の生徒、およそ150人が参加した。
中学生が自治体の責任者の立場になって、
震災で出た瓦礫を受け入れるべきかどうかを考える授業である。
授業では現在の宮城・岩手両県で出た、
震災瓦礫を受け入れている自治体は、東京都など4つの都県にとどまっている現状を説明。
第一回目の採決では、自治体の首長として受け入れると表明したのは、
99%で、受け入れないと言うのは1グループのみであった・・・。
しかし、このあと条件が付加。
住民の4割が瓦礫の受け入れに賛成し、6割が反対した場合、
受け入れるかどうかを、グループごとに話し合い採決。
その結果、それでも受け入れると答えたグループが20、
やっぱり反対すると答えたグループが16となった。
講師として参加したのは環境省の谷津大臣官房長。
補足説明に、大越キャスターが加わって、
一見するとNHKの思惑通りにことを運びたいのか・・・
という見方も出来た。
私はツイッターをしないので、
この番組についての感想をツイッター上では・・・。
確かに多少誘導されてしまった面はあったかもしれないが、
結果とは別に、この討論に参加した中学生たちに、
原発事故以来、放射能の恐ろしさ、原発事故の恐怖、
未来を断ち切られるかもしれない、核汚染の怖さを、
彼らも身にしみて感じているんだ、という姿だった。
千葉や東京でもホットスポットが出現し、
その都度、彼らも動揺し、報道を嫌でも目にしてしまう…。
他の災害なら、時間と共に簡単に忘れ去られてしまうが、
連日、放射能汚染のニュースは途切れる事がない。
インターネットに繋げば、過去のチェルノブイリ事故の事や、
放射能が人体に及ぼす影響が、わんさか出てくる。
彼らは、生まれて初めて、都会が揺れ、闇に包まれ、
原発という危険な電気に頼って暮らし、
ひとたび事故が起これば、放射能という未知の危険に襲われるという
想像もした事のない恐ろしさに、身を震えさせたに違いない。
それでも、原発事故は遠い福島の話と思っていたばずだ。
それが、震災瓦礫受け入れという現実問題に直面し、
初めて、自分が放射能に汚染されるかもしれない恐怖をヒシヒシと感じている。
この討論が、多少の誘導であったとしても、
彼らが導き出した答えは・・・
被災地復興より、
自分たちの身の安全を最優先させたという事実。
それが悪いと言う事ではない。
その結論に結びついたのは、核の凄まじいまでの脅威と怖ろしさだろう。
そして今の大人たちは、経済優先のために、
大きな間違いを起こしたという事実を、君たちは忘れないで欲しい。
今後、他の原発が再稼働すれば、
これまで「受け入れ反対」「受け入れたら自殺する」などと
瓦礫受け入れを断固拒否して来た住民や自治体が、
同じような事態に直面した時、
避難住民の受け入れ拒否が起こるかもしれない。
もし本当に原発再稼働に踏み切れば、
今回、中学生たちが出した結論は、
そっくりそのまま自分たちの身に降りかかるのだという事を、
彼らには知っていて欲しい。
それは遠い絵空事なんかではない事を、肝に銘じて欲しいのだ。
原発エネルギーがいかに多大な危険をはらんでいるか、
と言う事を…。
人は、自分の身に危険を感じなければ、
ずるずると黙認し、忘れてしまう。
小・中・高生は、原発事故を生まれて初めて体験したのだ。
その恐怖を、どうか忘れないでもらいたい…
無防備都市
製作年:1945年(伊)
監督:ロベルト・ロッセリーニ
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。ニューヨーク映画批評家協会最優秀外国映画賞。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞。イタリア銀リボン女優賞。
「がれき受け入れ是非 中学生が授業で議論」というコーナーでの話。
これは東京・杉並区の和田中学校が開いたもので、
3年生の生徒、およそ150人が参加した。
中学生が自治体の責任者の立場になって、
震災で出た瓦礫を受け入れるべきかどうかを考える授業である。
授業では現在の宮城・岩手両県で出た、
震災瓦礫を受け入れている自治体は、東京都など4つの都県にとどまっている現状を説明。
第一回目の採決では、自治体の首長として受け入れると表明したのは、
99%で、受け入れないと言うのは1グループのみであった・・・。
しかし、このあと条件が付加。
住民の4割が瓦礫の受け入れに賛成し、6割が反対した場合、
受け入れるかどうかを、グループごとに話し合い採決。
その結果、それでも受け入れると答えたグループが20、
やっぱり反対すると答えたグループが16となった。
講師として参加したのは環境省の谷津大臣官房長。
補足説明に、大越キャスターが加わって、
一見するとNHKの思惑通りにことを運びたいのか・・・
という見方も出来た。
私はツイッターをしないので、
この番組についての感想をツイッター上では・・・。
確かに多少誘導されてしまった面はあったかもしれないが、
結果とは別に、この討論に参加した中学生たちに、
原発事故以来、放射能の恐ろしさ、原発事故の恐怖、
未来を断ち切られるかもしれない、核汚染の怖さを、
彼らも身にしみて感じているんだ、という姿だった。
千葉や東京でもホットスポットが出現し、
その都度、彼らも動揺し、報道を嫌でも目にしてしまう…。
他の災害なら、時間と共に簡単に忘れ去られてしまうが、
連日、放射能汚染のニュースは途切れる事がない。
インターネットに繋げば、過去のチェルノブイリ事故の事や、
放射能が人体に及ぼす影響が、わんさか出てくる。
彼らは、生まれて初めて、都会が揺れ、闇に包まれ、
原発という危険な電気に頼って暮らし、
ひとたび事故が起これば、放射能という未知の危険に襲われるという
想像もした事のない恐ろしさに、身を震えさせたに違いない。
それでも、原発事故は遠い福島の話と思っていたばずだ。
それが、震災瓦礫受け入れという現実問題に直面し、
初めて、自分が放射能に汚染されるかもしれない恐怖をヒシヒシと感じている。
この討論が、多少の誘導であったとしても、
彼らが導き出した答えは・・・
被災地復興より、
自分たちの身の安全を最優先させたという事実。
それが悪いと言う事ではない。
その結論に結びついたのは、核の凄まじいまでの脅威と怖ろしさだろう。
そして今の大人たちは、経済優先のために、
大きな間違いを起こしたという事実を、君たちは忘れないで欲しい。
今後、他の原発が再稼働すれば、
これまで「受け入れ反対」「受け入れたら自殺する」などと
瓦礫受け入れを断固拒否して来た住民や自治体が、
同じような事態に直面した時、
避難住民の受け入れ拒否が起こるかもしれない。
もし本当に原発再稼働に踏み切れば、
今回、中学生たちが出した結論は、
そっくりそのまま自分たちの身に降りかかるのだという事を、
彼らには知っていて欲しい。
それは遠い絵空事なんかではない事を、肝に銘じて欲しいのだ。
原発エネルギーがいかに多大な危険をはらんでいるか、
と言う事を…。
人は、自分の身に危険を感じなければ、
ずるずると黙認し、忘れてしまう。
小・中・高生は、原発事故を生まれて初めて体験したのだ。
その恐怖を、どうか忘れないでもらいたい…
無防備都市
製作年:1945年(伊)
監督:ロベルト・ロッセリーニ
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。ニューヨーク映画批評家協会最優秀外国映画賞。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞。イタリア銀リボン女優賞。