さて、少しだけ、自分達の宣伝を。


2010年9月4日(土)
岡山CRAZY MAMA 2nd Room

『お前が好きだ、文句あるか。Vol.1』

OPEN:17:30 START:18:00
ADV \1,000 DOOR \1,500/D別



友人が主催、私が副主催。
狂犬VS女王蜂に関係しないわけじゃありません。
ELIZABETH.EIGHT様が出演されます。
詳しくはサイトをどうぞ。




お客様、お客様。中四国関西圏で迷っているお客様。
狂犬VS女王蜂、面白そう。でも、東京遠いしなぁとお迷いのお客様。
まずはこちらでお試ししてみるのはどうでしょう。

出演バンドは他にも、友人お勧めのバンドばかり。
彼女の耳は確かです。彼女のセンスは確かです。彼女の感性は確かです。
お客様、損はさせません。
一緒に一夜、遊んでみませんか?



企画のフライヤーはもうすぐ刷り終わる予定です。
岡山で、関西で、見かけたら、できれば手にとってやってください。





$キャンドルライト・ミニバニラ

キャンドルライト・ミニバニラ


$キャンドルライト・ミニバニラ


ともかくあれです。
宣伝です。

狂犬VS女王蜂
どんな世界観でどんな空気か知りたい方は、スピンオフ小説がお勧め。
公式ブログ内にて絶賛連載中。

主人公はNESTの構成員。
階級はRAT。
もともとかっぱらいであった少年を主人公として
シネマティックライブで語られる物語とは
別の切り口から、魔都が書き出されております。

さて、スピンオフ小説は下リンクの、上から二番目。
クロニクルからどうぞ。


LINK
■公式HP
http://beth8.net/deathmatch/index.htm

■クロニクル
http://blog.livedoor.jp/mvsq/

■ザ・ハンズインポケッツ
 http://www.handsinpockets.com/

■ELIZABETH.EIGHT
 http://beth8.net/

■劇団ザ♂グレイトフルモンキーズ
 http://guremon.xxxxxxxx.jp/

■新宿MARZ
 http://www.marz.jp/
狂犬VS女王蜂
簡易相関図…を自作してみたので公開。大体こんな感じです。大体。
公式相関図じゃないっすよ。


$キャンドルライト・ミニバニラ-簡易相関図





□狂犬
物語の主人公の一人
凄腕の殺し屋。ナイフを使用する。自由を望んでいる。
恋人と死別しており、その墓参り以外に彼に人間的な習慣はない。
女王蜂の殺害を依頼され、受けた。


□女王蜂
物語の主人公の一人
凄腕の殺し屋。拳銃を使用する。愛を欲している。
自由奔放な性格で、愛情に飢えた部分が強く、勝気で感情表現が派手。
狂犬の殺害を依頼され、受けた。


□ボス
NESTと呼ばれる犯罪組織のボス
狂犬・女王蜂・クロコダイルの上司でもある
狂犬と女王蜂を拾い、ある種の愛情を持っている


□クロコダイル
偏執的でサイキック、爬虫類めいた男。
NEST内に存在する、殺し屋を殺す/殺し屋部隊・再殺部隊を率いている。
狂犬と女王蜂には、良い感情を抱いていないようだ。


□眼の男
新宿アルタ前に座っている、浮浪者。
掌に眼のタトゥーを持ち、新宿で起こった
あらゆる事件について知っている。
…が、同時に狂っているので
具体性のない、予言めいた詩的な言葉しか紡がない。


LINK
■公式HP
http://beth8.net/deathmatch/index.htm

■クロニクル
http://blog.livedoor.jp/mvsq/

■ザ・ハンズインポケッツ
 http://www.handsinpockets.com/

■ELIZABETH.EIGHT
 http://beth8.net/

■劇団ザ♂グレイトフルモンキーズ
 http://guremon.xxxxxxxx.jp/

■新宿MARZ
 http://www.marz.jp/

Q.狂犬VS女王蜂って何ですか?

A.シネマティックライブ形式のライブです。
 ザ・ハンズインポケッツ・ELIZABETH.EIGHTというバンドが
 ライブを行い、また、劇中の登場人物、狂犬・女王蜂も演じます。
 劇中登場人物には、そのほかに劇団ザ♂グレイトフルモンキーズが
 演じるボスや、クロコダイルが登場します。



Q.どんな世界観ですか?

A.今よりも治安が悪くなった新宿、パラレルワールドの日本が舞台となります。
 新宿は特に治安が悪く
 
 ・警察が力を持つ西地区
 ・犯罪組織が力を持つ東地区。
 ・武装宗教団体が力を持つ南地区
 
 に分かれています。
 その中で、二人の主人公、狂犬と女王蜂はネストという組織の殺し屋です。
 しかし力をつけすぎたため、組織からお互いに対しての殺害命令を下されてしまうのです。




Q.観客は舞台を見ているだけ?

A.いいえ。我々観客は、会場に入る前に職業を選択します。
 警官・娼婦・組織構成員・民間人・そしてオリジナルです。
 我々自身も、狂犬VS女王蜂の世界の新宿の住人となって
 狂犬と女王蜂、二人の行く末を見届けることとなるのです。




Q.ライブっていつあるの?

A.現在発表されている限り、七月八日、十二月十四日です。
 



まぁ、とりあえず詳しくは以下へどうぞ。


LINK
■公式HP
http://beth8.net/deathmatch/index.htm

■クロニクル
http://blog.livedoor.jp/mvsq/

■ザ・ハンズインポケッツ
 http://www.handsinpockets.com/
■ELIZABETH.EIGHT
 http://beth8.net/
■劇団ザ♂グレイトフルモンキーズ
 http://guremon.xxxxxxxx.jp/

■新宿MARZ
 http://www.marz.jp/


狂犬VS女王蜂
その一次物理接触の模様の一部・欠片・破片
これを見て、あなたが興味を持ってシンジュクに
足を踏み入れてくれることを…祈っている。
やぁ、こんにちわ。
第二次レジスタンス部隊の募集が開始された。
レジスタンス部隊って分かる?
狂犬VS女王蜂の広報をして、現実世界を侵食する人間達のこと。

…なに、難しいことなんてない。

http://beth8.net/deathmatch/sns_form.htm

上のリンクをたどり、申し込みフォームから入隊を希望し
フライヤーを貰い、そのフライヤーを友達に配り
そして12/14、SHIBUYA-AXに行けばいい。

うん、簡単な話。

入隊特典は、魔都への招待状。


あなたのお申し込みを待っています。

http://beth8.net/deathmatch/sns_form.htm
ぱぁんっと、頬に平手。
衝撃と痛みから、香子は自分が頬を平手打ちされたことを知った。
…痛い。
目の前にいるのは、彼女。
好きだとか愛しているとか、そういうことを言ったことがある異性。
そういう関係の彼女。
いつも微笑んでいる彼女は、しかし今は、怒っている様な、悲しんでいるような
複雑な表情をして、こちらを見ている。
その視線は、あきらかに香子を詰っていた。
「香子」
「…なに?」
「私のこと、愛してる?」
「愛してるよ」
本当。うん。愛してる。愛してる愛してる。
でも、愛ってたくさんあるよね、知ってた?知ってる。
知っている。
だから、女は香子のその「愛してる」に対して
泣きそうに顔を歪ませて、もう一度香子の頬をぶつ。
「最低よ、最低だわ、あなた。
あなたって、何に向かって愛してるって言っても
どれも同じなのよ。知ってた?
私に言うのも、犬に言うのも、猫に言うのも、何もかも全部!」
地団太を踏んで、女は眼を潤ませながら、
香子のほうをにらみつけ、そして大きく口を開き
「私のこと、あなたは愛して無いでしょうけど!
私は香子の子と愛してるわ。だから教えてあげる。
愛してるって、こう言う風に言うのよ!
―ねぇ、香子。愛してる。
愛してる、愛してるわ!だから、さようならよ!」
息を吸い込んで、叫ぶようにしていった女は
転げるように走り去っていった。
その後姿を見送りながら香子が思ったことはといえば
やっぱりそうか、のただそれだけで。
別れを告げた女の判断は、正しいといわざるを得ない。

昔々、香子がまだ若くて、自分が誰か人を愛せるのではないかと
そんなことを考えていたときの一幕である。

明日が第一次接触。
扉が開く日。
我々は、不参加だけれど。


面白くない気分であるのかと、私が問うと
彼はそうでもないと答える。
忙しない、落ち着かない気分ではあるけどと、続けた彼に
行きたいんじゃないですかと、私は眉間に皺を寄せた。
こちらだとて、行きたい気持ちはあるのだけど。
いかんせん、障害となる、どうしようもない現実と言うものが横たわっていて
今日一日感じていた、面白くないような気分を、私は更に強く感じた。
………。
少しだけ、沈黙が落ちてまぁ、仕方ないと彼が切り出す。
仕方ない。
…そう、仕方ない。
やせ我慢ではあるが、我々はやせ我慢と言う奴が、大の得意である。
そうですね、仕方ないですね。
表面上取り繕って、目の前のティーカップに手をかけたところで
とりあえず、お前は何も食べずに、食後用の薬を飲むのを止めろ。
ジェネリックから、とっとと元の処方の薬に戻せ。
彼に指差されて、私は、そんなことしてませんよ、えぇ。と、淀みなく答える。
我々は、息を吐くように嘘をつくのも得意である。







イベント告知

『お前が好きだ、文句あるか。Vol.1』


2010年9月4日(土)
岡山CRAZY MAMA 2nd Room

OPEN:17:30 START:18:00
ADV \1,000 DOOR \1,500/D別

http://stonefish.rdy.jp




















「………あら、あららら」
「…面倒になった」
画面の前で前髪をぐしゃぐしゃと掻き乱しながら、香子は送信ボタンをクリックする。
これで、上手くいけば繋がれるはずだ。
誰と?
鰐と。
クロコダイルという、性質の悪い殺人者。
香水の匂いをふりまき、人を殺すことに楽しみを見出す、人非人。
「…気になるんだ」
「知ってますよ」
「精神構造が知りたい」
ため息を一つこぼしながら、香子は女の顔を見る。
「…観客席に拘るのが面倒になったといったら怒るか」
「いえ。ただ」
「なに」
言いにくそうに口ごもる女に、水を向けると
女はやや躊躇った後、静かに口を開き。
「……石橋を叩き過ぎて面倒になった挙句に、崩れるか崩れないか賭けならば
最初から川の中を行けば良いと、突っ込んでいくところまで同じだと
本当になりたいもなりたくないも無いものだと」
「…放っておけ」
女の言葉に、頬をひきつらせながら香子はかろうじて返事を返す。
返す言葉も無く黙り込むのはしゃくだった。


それで。
再び、女に水を向ける。
「何か、用か」
普段ぶらりと現れるのとは、少しばかり顔が違う。
とんっと、机を叩き、問いかけると女は後ろ手に持った紙をこちらによこす。
…お前が
「お前が好きだ、文句あるか。」
「そう、九月の四日ですので」
「知っている。蜘蛛の家の繋がりが主催なのだろう」
「あぁ、ブログを」
「一応、逐次確認中だ」
「なるほど」
「それなら話が早いですが、私、絶賛応援中ですので」
にこり、と。
笑いながら女は紙を裏返して、とんとんと、指先で特定箇所を叩く。
そこには、アドレスと、会場時間などが書かれていて
女の意図を読み取って香子は、苦笑いしながら
ブログの編集画面を開いた。




わたしの神よ、わたしの神よ 
なぜわたしをお見捨てになるのか。
なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず 
呻きも言葉も聞いてくださらないのか。
わたしの神よ 昼は、呼び求めても答えてくださらない。
夜も、黙ることをお許しにならない。
だがあなたは、聖所にいまし 
イスラエルの賛美を受ける方。
わたしたちの先祖はあなたに依り頼み 依り頼んで、救われて来た。
助けを求めてあなたに叫び、救い出され 
あなたに依り頼んで、裏切られたことはない。
わたしは虫けら、とても人とはいえない。
人間の屑、民の恥。
わたしを見る人は皆、わたしを嘲笑い 
唇を突き出し、頭を振る。
わたしを母の胎から取り出し 
その乳房にゆだねてくださったのはあなたです。
母がわたしをみごもったときから 
わたしはあなたにすがってきました。
母の胎にあるときから、あなたはわたしの神。
わたしを遠く離れないでください 
苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。
雄牛が群がってわたしを囲み 
バシャンの猛牛がわたしに迫る。
餌食を前にした獅子のようにうなり 
牙をむいてわたしに襲いかかる者がいる。
わたしは水となって注ぎ出され 
骨はことごとくはずれ 
心は胸の中で蝋のように溶ける。
口は渇いて素焼きのかけらとなり 
舌は上顎にはり付く。
あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
犬どもがわたしを取り囲み 
さいなむ者が群がってわたしを囲み 
獅子のようにわたしの手足を砕く。
骨が数えられる程になったわたしのからだを 
彼らはさらしものにして眺め
わたしの着物を分け 
衣を取ろうとしてくじを引く。
主よ、あなただけは 
わたしを遠く離れないでください。
わたしの力の神よ 今すぐにわたしを助けてください。
わたしの魂を剣から救い出し 
わたしの身を犬どもから救い出してください。
獅子の口、雄牛の角からわたしを救い 
わたしに答えてください。
わたしは兄弟たちに御名を語り伝え 
集会の中であなたを賛美します。
主を畏れる人々よ、主を賛美せよ。
ヤコブの子孫は皆、主に栄光を帰せよ。
イスラエルの子孫は皆、主を恐れよ。
主は貧しい人の苦しみを 
決して侮らず、さげすまれません。
御顔を隠すことなく 
助けを求める叫びを聞いてくださいます。
それゆえ、わたしは大いなる集会で 
あなたに賛美をささげ 
神を畏れる人々の前で満願の献げ物をささげます。
貧しい人は食べて満ち足り 
主を尋ね求める人は主を賛美します。
いつまでも健やかな命が与えられますように。
地の果てまで すべての人が主を認め、御もとに立ち帰り 
国々の民が御前にひれ伏しますように。
王権は主にあり、主は国々を治められます。
命に溢れてこの地に住む者はことごとく 主にひれ伏し 
塵に下った者もすべて御前に身を屈めます。わたしの魂は必ず命を得
子孫は神に仕え 主のことを来るべき代に語り伝え 
成し遂げてくださった恵みの御業を 民の末に告げ知らせるでしょう。



詩編22編1-32節より







「わたしの神よ、わたしの神よ。なぜわたしをお見捨てになるのか」
本から目を離さず呟くと、机の向かい側で女がびくりと体を竦ませる。
「……何を読んでいるのかと思えば」
「聖書」
やはり、本から目を離さず香子が答えると、女が表情に困った顔をした。
何故聖書、と言いたげな顔だ。
それなので「ゼプト終末教団」と、回答をやると、納得したような顔に変わる。
「南の人達でしたね。武装宗教団体」
「そう。終末思想と、集団生活で、クムラン教団を思い出した」
「あぁ…と、納得しかけましたけれども、思い出すのはあなたぐらいではないです?」
机に頬杖をついて女が言うが、そうとも限らないではないか。
ナザレのイエスの頃。
荒野にて来るべき終末に備え、集団生活を送っていた神の信奉者達。
ゼプトを象徴するキーワードの幾つかと合致するのだから
思い出しても不思議ではなかろうと思っていると、女は
「それをいうなら、熱心党のほうでもいいんじゃないです?」
「お前もお前だろう」
「さてはて。お互い様ですよ」
武装と宗教信奉者という点では、合致するでしょうと
事も無げに言った彼女こそ、まさに自分を棚に上げる、という言葉を象徴している。
まったく、なんて奴だ。
自分が後出しであったならば、同じような態度をとることを棚に上げて
香子は大きくため息をついた。
無論、わざとである。
「で、どうしたんです、いきなり」
「なに、オンラインのほうで少し引っかかって」
「あぁ。興味が広がるのは良いことですね」
「そうだろう」
集中力が切れてしまったので、聖書を閉じて机に置く。
「…しかし、あれだ。薬品を使用した快楽を伴うイニシエイション」
「気にいらなそうな顔ですね」
「とても。お前は」
「とても」
即座に頷く女に、こういうときには小気味良いと思う。
同調されるというのは、気分が良いものだ。
まぁ、考え方の差が少ないのだから、概ね結論が似かよる。
それだから、まぁ当然といえば当然だけれど。
それにしても、気に入らない。
香子は胸元からシガーを取り出して、火をつける。
ぼぅと、先端を赤い炎が焦がして、煙が立ち昇った。
「…何が気に入らないかといえば」
「薬物による快楽で人を惹きつけること」
「人を洗脳すること」
「他によって染められた意思というのは」
「例えようも無く、我々は気に入らないのです」
交互に引き継いで、一つの結論を述べる。
いつもの形ではあるが、ふと思いついて
「…これも宗教じみているか」
「どちらかといえば、双子のテレパシー的なものですよ」
「分類するとすれば?」
「強いて言えば」
女は灰皿を引き寄せ、こちらの目の前に置く。
ふとみれば、灰が結構な長さになっていた。
無言で、咥えていたシガーの灰を、灰皿に捨てる。
しかし、気に入らない。あぁ、気に入らない、気に入らない。
洗脳によって生まれた信仰など、香子は認めない。
人が自らの意思で強く信じるからこそ、宗教、神には意味があるのだ。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」
神よ、何故わたしをお見捨てになったのか。
この言葉から始まり、人の小ささを語り、神の偉大さを讃え
そして、父よ、私の霊を御手にゆだねますと、神に全てを委ねて
死んでいったイエスキリストのように。
身一つで何一つ持つことなく、薬など使わず、ただその信仰だけで
神を信じさせ、そして死んでゆくのなら。
「それならば、便宜だって図っても良いのに」
ため息を一つ。
狂ったような妄執に等しい信仰心は、香子は堪らなく好きだけれど
薬による快楽などという、軽々しいものが加わるのは駄目だ。
「趣味が偏っていますね、あなた」
「お前に言われたくは無い」
「はい、えぇ。ところで、キリスト教を引き合いに出してますが、お好きなんですか」
「いや。割と嫌い」
首を振る。信仰は好きだが、宗教というのは嫌いで堪らない。
一種のアレルギーを持っているといっても良い。
きっぱりと首を横に振ると、
「奇遇ですね、私もです。キリスト教は好みではありません」
ゆるく、女も首を振る。
しかし、好みとな。
その言葉に、香子はシガーを女に突きつけ
「それなら、あれだ。フライングスパゲティーモンスター教なんてどうだ」
「いや、残念なことながら既に教徒です」
片手を挙げて答えた女に、香子はぶっと噴出した。
わりと冗談で言ったのだが。
笑えばいいのか、それとも困惑すればいいのか。
両方の表情をしながら、香子が灰皿にシガーを押し付けると
冗談ですよ、と、控えめな声が部屋に響いた。




















※フライングスパゲティーモンスター教

2005年にカンザス州教育委員会にて、知性ある設計者によって
生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとするインテリジェント・デザイン説を
学校で教えることが決定されようとしたため
批判するため、ボビー・ヘンダーソンが創始したパロディカルト宗教。

教義は以下に示す通り。

宇宙は空飛ぶスパゲッティ・モンスターによって創造された。

これは空飛ぶスパゲッティ・モンスターが大酒を飲んだ後の事であった。
最初に創造したものは、山、木々、小人一人だった。

すべての証拠が、進化はスパゲッティ・モンスターのヌードル触手によって
推進されたことを示している。

古代の人の身長が低いのはスパゲッティ・モンスターの触手によって
頭を押さえられていたからであり、現代人の背が高いのは(人口増加により)
スパゲッティ・モンスターの触手の数が足りなくなったからである。

地球温暖化、大地震、ハリケーンや他の自然災害は
1800年代に始まる海賊の数の減少の直接的な結果である。

ボビー・ヘンダーソンがこの宗教の「預言者」である。

信者は海賊の衣装を着る。海賊はスパゲッティ・モンスター教の
教義の中で重要な位置を占めている。
男性の乳首は痕跡器官ではなく、海賊が気温や風向きをはかるのに
必要だったから存在する。

彼らが信仰する偉大なるスパゲッティ・モンスター神と同様、
スパモン教徒は家族倫理を共有している。

宗教上の祭日は毎週金曜日である。

天国にはストリッパー工場とビール火山が約束されている。
また、女性やゲイの信者のための男性ストリッパーも存在している。

地獄はビールの気が抜けていてストリッパーが
性病持ちであるという事以外天国と同じである。

祈るとき、「アーメン」の代わりに「ラーメン」と言う。
ヌードルはスパゲッティ・モンスター神の触手を象徴する聖なる食物である。