CHARLIE 'UNGRY - Who's My Killer
(1980/1977)
CHARLIE 'UNGRY - Keep Life Peace
(1977)
この曲ニルヴァーナのあの曲のリフ進行にそっくり!
NIRVANA - Smells Like Teen Spirit
(1991)
カート・コバーンもこの曲聴いたことがあるんでしょうか?
いやいや、このコンピアルバムが発売されたのは2003年なんで、あくまでただの偶然なんでしょうけど。
なんとも不思議です。
続いてはこちら💁
ルーシーというバンド。
LUCY - Never Never (1978)
こちらはルーシーのセカンド・シングル曲。
このバンドはNWOBHMにはカテゴライズされておらずパンク/パワーポップに分類されています。
この曲のギターリフ、デフ・レパードの「ゲッチャ・ロックス・オフ」によく似ているんです。
こちらがデフ・レパードインディーズシングルバージョン。
DEF LEPPARD - Getcha Rocks Off
(The Def Leppard E.P. version)
(1979)
デフ・レパードがこの曲をレコーディングしたのが1978年11月、実はルーシーの曲の方がリリースが先。
つまり影響を受けたのはデフ・レパードじゃないかと思うんですけど、実際のところどうなんでしょう?
ルーシーのギター、実は現デフ・レパードのフィル・コリン(!)なんです。
フィル・コリンがパンクバンド出身だったこと自体が驚きです。
フィル・コリン自身はNWOBHMバンドであるガールを経由して、1982年にデフ・レパードに加入したので
「ゲッチャ・ロックス・オフ」のソングライティングや録音には一切関与していません。
パンクとNWOBHMは従来対立構造にあったと言われてきましたが、
当時その音楽は親和性を持っていたことがこのバンドからも窺えます。
LUCY - Feel So Good (1978)
こちらは「Never Never」シングルのB面曲。
もちろんこのギターも現デフ・レパードのフィル・コリン。
この曲もアイアン・メイデンの1stメジャーシングル曲「サンクチュアリ」(1980年5月23日リリース)にギターリフが激似!
IRON MAIDEN - Sanctuary
(Single version) (1980)
こう見るとアイアン・メイデンの後出しに見えるんですが、
実は1977年11月のライブセット・リストで既にアイアン・メイデンは「サンクチュアリ」をレパートリーにしていた記録が残っているんです。
こちら
☟
結局どちらが先なのかは不明なんですが、
パンクとNWOBHMが時代を共に生きた証がこの曲「Feel So Good」から伝わってくるような気がします。
実はルーシーからガールの間にフィル・コリンが参加したバンドがまだあるんですが。
それがこちら💁
THE DUMB BLONDES -
Money Grabber(1978)
1978年から1980年、フィル・コリンはルーシーのベース、ピート・ウェブとこの
ザ・ダム・ブロンデス(ばかな金髪達)
という全員金髪👱のバンドに在籍していたそう。
ルックスがガール時代のフィル・コリンに近づいてきてますね。
こちらもNWOBHMバンドではなくパンク/グラムロックにカテゴライズされてます。
フィル・コリン在籍中、大手レーベルのEMIが興味を持ち1978年に6曲のデモを製作したのにリリースされなかったそうで。
ところでこの曲のフィル・コリンのギターリフ、どこかで聴き覚えがあると思ったらカナダ🇨🇦の至宝、ラッシュの「アナログ・キッド」ではないですか!
RUSHアルバム『Signals』(1982)収録曲
RUSH - Analog Kid
プリミティブな演奏ながら、プログレッシブ的展開や途中レゲエにリズムチェンジする等、シグナルス期のラッシュに先んじていて色々と驚かされます。
しかしラッシュが「アナログ・キッド」収録アルバム『シグナルス』をリリースしたのは1982年のこと。
このお蔵入りのデモから4年後という・・・正に謎曲です。
フィル・コリンってもしかしたら相当凄いリフ・メーカーだったのでは?
蛇足ですが、フィル・コリンがかつて在籍していたガールのボーカル、フィル・ルイスが1982年にガール解散〜バーニー・トーメ率いるトーメ加入の間に組んでいたバンドがこちら。
NEW TORPEDOS - Animal Beat
(1983/84)
このバンドもレコードディールを獲得出来ず、短期で解散してしまったそう。
当時はNWOBHMバンドテラプレイン(後のサンダー)やバーニー・トーメしかり、
バンドにブラック系のメンバーを入れるのが流行っていたのかもしれません。
REMUS DOWN BOULEVARD -
Only For You (1978)
REMUS DOWN BOULEVARD
アイアン・メイデン1stアルバムに参加したデニス・ストラットンがボーカルとギターを担当したバンド。
当時出演していたクラブ「The Bridge E16」のレーベルでリリースされたコンピアルバムからの音源。
アイアン・メイデンも一時期出演していたこのクラブ、1982年には早々に閉館したそう。
曲は70's的ながらツインギターのハモリもあり、ノリも良く泣き系なカッコいいブルーズ/サザンロック。
正直アイアン・メイデンの楽曲では出しきれてないデニス・ストラットンの魅力的なボーカルとギターがこの曲では思う存分堪能できます。
IRON MAIDEN
左端がデニス・ストラットン
デニス・ストラットンは1980年にアイアン・メイデン脱退後、即LIONHEARTを結成。
タイガース・オブ・パンタンの初代ボーカル、ジェス・コックス
タイガース・オブ・パンタンのジェス・コックス(左)とジョン・サイクス(右)
が結成初期に参加するも早々に離脱してます。
元々イーグルスやリトル・リヴァー・バンドといったサザン・ロック好きという理由でアイアン・メイデンをクビになっただけあって、ボーカルハーモニーには特にこだわっていたデニス・ストラットン。
1981年1月にレコーディングされたジェス・コックスとのセッション音源ブート。
決して歌が上手いとはいえないジェスがバンドと合わなかったという判断でしょうが、
"上手さより、ロック的味わい"のジェス・コックス肯定派なので、かなりこのブートアルバムは好きですね。
・マイケル・シェンカー・グループのギタリストだったスティーヴ・マン
・後にマコーリー・シェンカー・グループに加入する元ザ・ネクストバンドのベース、ロッキー・ニュートン
・デフ・レパードやバーニー・トーメ・アンド・エレクトリック・ジプシーズに参加した元ザ・ネクストバンドのドラム、フランク・ヌーン
・ボーカルのルーベン・アーチャー(フィル・ライノットのバンドグランド・スラムに1984年に加入したギタリスト、ローレンス・アーチャーの義理の父親。1981年にローレンスとスタンピードを結成)※もしかしたら違うかも
らと1981年にレコーディングし、1982年コンピアルバム収録された曲がこちら。
LIONHEART - Lionheart (1982)
※1999年発売ライオンハートの未発表曲アルバム「unearthed〜RAIDERS OF THE LOST ARCHIVES」
収録の1981年12月にレコーディングされた同曲のボーカルはロッキー・ニュートンと記載があるのですが、多分ボーカル違いバージョンかと。
当時のバンド演奏と、ジェス・コックスが後年ゲストボーカルで参加した際の映像がこちら。
最後はこちら💁
SATAN - Oppression (1982)
SATAN (1981)
あのメタリカも大好きだったというセイタン。
このバンド、天才的な作曲能力だと思います。
メタリカ歴史的1stアルバム『Kill 'Em All』にはラーズが信奉して止まないダイアモンド・ヘッドの影響(Hit The Light等)が見られる一方で、
1stアルバム前にクビになった現メガデスのデイヴ・ムステインが作曲に参加している楽曲にはエンジェル・ウィッチやこのセイタンの影響も垣間見られます。
METALLICA - Jump In The Fire (1982)
(Live with Dave Mustaine)
デイヴ・ムステイン在籍時のメタリカ
セイタンは沢山のボーカリストをチェンジしましたが、初めてトレバー・ロビンソンボーカルの曲を聴いた時、
「えっ、デイヴ・ムステインが歌ってるんじゃないの?」
と驚かされたくらい歌い方が激似です。
ブライアン・ロスボーカルの1stアルバム『Court in The Act』(1983)迄の楽曲は全て捨て曲なしの傑作・絶品ばかりですが、
特に1981年の1stデモ4曲はボーカルがデイヴ・ムステイン過ぎて本当に大好きですね。
当時このデモを聴いた(かもしれない)デイヴ・ムステインが「俺にも出来る!」と思ったかどうかは分かりませんが・・・
SATAN - The First Demo (1981)
1. The Kiss of Death 2. Heads Will Roll
3. Oppression 4. Executioner
1stデモテープ
かなりのバンドを紹介させてもらいました
それでは!