今回もアイアン・メイデンに
まつわる話です。
こちらのアルバムが本当に大好きで
CD化される前からLPを持っていて、
かなり繰り返し聴いていました。
STRATUS(ストレイタス)-
Throwing Shapes
(1984年11月21日発売)
このアルバム、
当初は
日本🇯🇵だけの
限定リリースだったんです。
※LPです。
日本🇯🇵のCBS/SONYが
世界に先立って発売したんですけど、
一説には
CBS/SONY側からの
アプローチだったようで
やはり当時の
日本のレコード会社
の嗅覚と
先見の明って
凄かったんだなと思いますね。
ヨーロッパ地域では
翌1985年にベルギー🇧🇪盤が
発売されたんですが、
地元イギリス🇬🇧で
このアルバムが
発売されたのが
初CD化された2008年。
(今持っているバージョン)
つまり日本🇯🇵で
このアルバムが発売されてから
24年もの
月日が流れていました。
つまり
このアルバムが
日本🇯🇵で初めて発売された当時、
このバンドを取り巻く状況は
非常に厳しかった
ということなんです。
そんなバンドの
唯一のアルバムから
好きな曲のひとつ
ストレイタスで
「ラン・フォー・ユア・ライフ」
を。
STRATUS - Run For Your Life
(1984)
※翻訳してみました。
で、
ストレイタスって
なに?
っていうことですが、
ストレイタスのメンバーがこちら。
STRATUS(ストレイタス)
左から
Tino Troy (ティノ・トロイ: g)
Bernie Shaw (バーニー・ショウ: vo)
Crive Burr (クライヴ・バー: dr)
Chris Troy (クリス・トロイ: b)
Alan Nelson (アラン・ネルソン: key)
そう、このバンドは
元アイアン・メイデンのドラマー
クライヴ・バーと
同じくNWOBHMバンド
PRAYING MANTIS
(プレイング・マンティス)
とが合体して出来たバンドなんです。
※1985年1月12日、ロンドンの有名クラブ、マーキーでのライブ・ブートレッグ。
前々回のブログ
ニコ・マクブレインの回
からの続きにはなるんですけど、
1983年5月16日に
発売された
アイアン・メイデン
4枚目のスタジオアルバム
『Piece Of Mind
(恐怖の頭脳改革)』
のクレジットには
クライヴ・バーの名前は
もうありませんでした。
4枚目のアルバムの
レコーディングを待たずして
1983年初頭
クライヴ・バーは
アイアン・メイデンからの
解雇通知を受けます。
フランス🇫🇷のバンド
TRUST(トラスト)
から
アイアン・メイデンに加入した
ニコ・マクブレイン
と入れ替わりで
トラストに加入した(といわれた)
クライヴ・バーですが、
クライヴ・バー本人の
インタビューによると
アイアン・メイデンから脱退した
クライヴは
しばらくドイツ🇩🇪の親戚の元に
いたそうですが、
そこに
トラスト側から
「一緒にリハーサルをしたいから
パリに来て欲しい」
との打診があったので
ドイツ🇩🇪から車に乗って
フランス🇫🇷まで行き、
そのままトラスト4枚目のアルバム
『Idéal』
のスタジオ・レコーディングに
参加した
ということらしいです。
実際
クライヴ・バーは
レコーディングに参加したのみで、
その後のライブ演奏には
一切参加しなかったそうです。
その後
クライヴ・バーは
アメリカ🇺🇸に渡り
あの
イングヴェイ・マルムスティーン
(元スティーラー)
や
グラハム・ボネット
(元レインボー、
マイケル・シェンカーグループ)
そして
NEW ENGLAND
(ニュー・イングランド)
※アメリカ🇺🇸のプログレ・ハードバンド
の
ゲイリー・シェア/ジミー・ウォルドー
が1983年に結成した
ALCATRAZZ(アルカトラズ)
に
参加したものの
イングヴェイと折り合いが合わず
正式なメンバーとなれなかったそう。
そんな時
同年の
1983年に
プレイング・マンティス
が解散。
クライヴ・バーと
元プレイング・マンティス
メンバーとで
新バンドを
結成することに。
このグループ
ストレイタスの前は
いくつかバンド名を変えたものの、
元々は
CRIVE BURR'S ESCAPE
と名乗っていました。
CRIVE BURR'S ESCAPE
※メンバーはストレイタスと全く一緒。
※キーボードのアラン・ネルソン加入前のクライヴ・バーズ・エスケイプ四人組時代の写真(多分)。
一部資料にはクライヴ・バーのバンド
ESCAPE
にプレイング・マンティスの
メンバーが加入した
と書かれているものもありますが、
実際は
プレイング・マンティスに
クライヴ・バーが
合流してできたバンド
に近いのではないかと思われます。
クライヴ・バーズ・エスケイプ
については
公式音源がなかったため
ブートレッグでしか聴くことが
できませんでしたが、
1999年に発売された
プレイング・マンティスの
未発表曲集
『DEMORABILIA』
に
クライヴ・バーズ・エスケイプ
の音源が公式に収録されたことで
やっと日の目を見ることに。
作詞はクライヴ・バーと
元プレイング・マンティス
のドラマーで
当時バンドのマネージャー
になっていた
デイヴ・ポッツ、
作曲は
元プレイング・マンティスの
ティノとクリスのトロイ兄弟
が担当していたことからも、
元プレイング・マンティス組の
主導だったことが伺えます。
ちなみに
デモテープ作成の資金は
クライヴ・バーが捻出したらしいですが。
なんとこちらも
今はサブスクで聴くことができます。
サブスク最高‼️
ちなみに
クライヴ・バーズ・エスケイプ
時代の音源は
1曲目から8曲目まで。
もちろんドラムは
クライヴ・バーです。
最後に
バンドがアルバム発売前の
1984年に
クライヴ・バーズ・エスケイプ
名義で
BBCのラジオセッションに
出演した時の音源3曲を。
アルバム収録曲の
「ロマンサー」
もありますが、
全体的にライブ音源のため
ドライブ感強いかなりハードな
仕上がりになっていて
こちらの方が
個人的には
より好みかもしれません。
CRIVE BURR'S ESCAPE -
Top Of The Mountain
(1984 BBC Session)
CRIVE BURR'S ESCAPE -
ROMANCER
(1984 BBC Session)
CRIVE BURR'S ESCAPE -
Don't Take No Prisoner
(1984 BBC Session)
本日はここまで。
それでは!
次回も続きます〉