THE RESTLESS BLEED
- hiding in plain sight
だった訳なんですけど
アルバムを買って聴いて
本当に驚きましたね
正に正真正銘の
ピュアメタル
NWOBHM
そのものだったからです
なんだこのバンドは!
と思った次第だったんで
調べてみたんですけど
実は
このバンド
ぽっと出のバンドなんかじゃなく
本当の
NWOBHMバンドだったんです
このバンドが結成されたのが
1980年代初頭
スコットランド🏴
アバディーン
という
地方都市
イギリスのサイズ感が
日本人には分かりづらい
ところではあるんですが
スコットランドの
アバディーンからロンドンまでの
距離は
約554マイル
キロに直すと
約892キロ
らしいです
大体
東京←→山口間
くらいでしょうか
ロンドンへは
高速を使って車で約10時間
電車では約7時間
といったところだそうで
そんな土地で
まずは
SARACEN(サラセン)
という名前でスタートした
バンドでしたが
イギリスの
ウェストミッドランド
のダービーシャー
という
ロンドンから車で2時間
電車で1時間半
のところで
活動している同名バンドが
いる事に気づいてしまう訳です
同名バンドのSARACEN
そのバンド
1981年にオリジナルフルアルバムを
既にリリースしており
SARACEN - Heroes, Saints & Fools
(1981)
※NWOBHM界隈ではこちらのバンドの方が間違いなく有名
シンセオリエンティッドなバンドなんで今聴くとちょっと古いかも
さらに
当時
ロックミュージシャンの
憧れであり
NWOBHM
の認知拡大に
大きく貢献した
イギリス🇬🇧国営放送
BBCラジオ1
の大人気ラジオ📻プログラム
『The Friday Rock Show』
にすでに出演していました
当時のラジオDJ トミー・ヴァンス
このラジオプログラムの
大きな特徴は
偉大なロックバンドの
過去のライブセッション音源
を流すのと同時に
旬なバンドの
スタジオライブセッション
が放送された
という点で
後に
NWOBHMバンド達の
『フライデー・ロック・ショー』
のスタジオライブ音源が
公式・非公式含め
様々な形でアルバム化
されていますね
ちなみに左上と左下の
内容は一緒
当時日本盤も発売されていたようです
(今は無きトリオレコードからなので
国内再発は難しいかも)
認知度が違う・・・
と考えたバンドは
名前を変えることにします
それが
THE RESTLESS BREED
ではなく
BLAZE
というバンド名でした
ブレイズは改名後も
地元スコットランドで
精力的にライブをこなし
地元では
有名ライブアクトバンド
として
名を馳せたそうです
そこに目をつけたのが
地元BBCスコットランドの
音楽番組のプロデューサー
ブレイズは
1983年1月に
TVプログラム
『ストリートバズ』
の収録に参加し
4月に
その模様が
TVプログラム
として放映されます
その時の映像がこちら💁
Anthem for Doomed Youth
/ The Restless Breed(ex. Blaze)
Head On
/ The Restless Breed(ex. Blaze)
※YouTubeでは「1982年」となってますが、多分1983年が正しいんじゃないかと思いますね
そう
ここで演奏された2曲が
最初に
ご紹介した
2003年に自費出版された
オリジナルフルアルバム
『hiding in plain sight』
に収録された
2曲だったりします
その後も地元
スコットランドで
ライブを続け
あのダイアモンド・ヘッド
DIAMOND HEAD
のサポートアクト
も経験したそうです
その後
THE RESTLESS BREED
に
バンド名を再度変える訳ですが
このバンド名を聞いて
ピンとくる方もいるかも
しれません
そう
アメリカ🇺🇸ニューヨークで
1970年代中期から
活動を始め
NWOBHMと同期しながら
一貫して
ピュアメタルを演奏してきたバンド
アメリカン・パワー・メタル
の始祖
RIOT
のレット・フォリスター
にボーカルが交代して
初めてのアルバム
バンドにとって4枚目のアルバム
でもある
『RESTRESS BREED』
(1982年5月21日発売)
RIOT(レット・フォリスター在籍時代)
のアルバム名から
バンド名を
取ったらしいです
バンドは当時から
ライオットの
『ROCK CITY』(1977年)
アルバムの曲を
ライブのレパートリーに
する程
ライオット好きだったそう
そんな
THE RESTRESS BREED
ですが
当時なんで1枚もレコードが
出せなかったのか?
それについて
当時のバンドマネージャーが
こう言ってます
ー・ー・ー・ー・ー
「何人かのプロモーターから
シングルを出すよう頼まれたが
財政的支援もなく私達は一文無し
だったので無理な話でした。
ロンドンのレコード会社は
私達の話を聞くために
アバディーンまで来ることには
消極的だったので、
メジャーレーベルに拾われることは
ありませんでした。
私達は
ロンドンでギグをすることも
出来ましたが、
それはバンドメンバーが
(今やっている)仕事を
諦めることになりハイリスクでした。
バンドメンバーは
ライブ演奏があまりにも
好きでしたが
"破産" 状態だったんです。」
ー・ー・ー・ー・ー
つまり
ロンドンからの距離の遠さが
バンドのチャンスを
遠ざけた理由だったということです
NWOBHMは
イギリス全土で発生した
ムーヴメントであった
訳なんですけど
やっぱり
よく知られているバンドは
ロンドンを中心とした
イングランド🏴
に集中しているんです
当時
ロンドンに来てギグができ
レーベルの
A&Rが青田刈りをしに
毎日のように観に来れる
場所でなければ
デビューがほぼ困難であった
ことが
伺えます
リバプール
バーミンガム
マンチェスター
ノッティンガム
オックスフォード
イギリス🇬🇧の音楽史で
ムーヴメントの舞台となった主要都市は
イングランド🏴
にあるというのは
ロック黎明期より
イギリスの音楽業界が
ロンドンに集中していた
ことを示しています
THE RESTRESS BREED
が
約20年後の2003年
に自主制作で発売した
このアルバムには
SOLDIER - Sheralee
METAL MIRROR - Rock And Rock Ain't Never Gonna Leave Us
METAL MIRROR - English Booze
METAL MIRROR - Outlaw Rider
※再結成後の楽曲
ー・ー・ー・ー・ー・ー