豪州に移住して5年目、夜中に突然腹部に激痛が奔り、救急車でシドニー随一のセントビンセント病院に運ばれました。
診断結果、「胆石が原因」で手術が必要という。 救急病棟で顔面蒼白で待機していると、十字架をつけた可愛い修道女(シスターさん)が
むつかしい英語で何かボソボソ耳元でささやきました。 ・・・・“もし、貴方が天国に召されるのであれば、臓器を提供おねがいできますか?”
“その顔では心臓は強そうですね、カルテにはお酒が好きとのことなので肝臓は要らないとしても、タバコは吸わないとのことで肺は欲しいヮ”
直感で何となく意味解読・・・・最後に病名をちらりと見て・・・ “あら・・・ゴメンなさい・・・貴方は胆石では死ぬことはないわ”
としきりに残念がりながらとなりへカーテン越しに移動・・・隣の交通事故のおっさんに また、ボソボソと問診みたいな問合せを・・・
ドナーだから、タダ、無料提供ですけど・・・・これって一種の命の値踏みですよね・・・あの慈悲に満ちたシスターの顔を思い出して 今でも時々
苦笑いをしています。 患者が痛みをこらえて必死で待機している時にこんなセリフで迫られると、とても複雑な気持ちになります。
「臓器提供」って、勇気が要りますよね・・・・あなたは平気ですか?
ちなみに、この胆石治療方は腹壁から機器を挿入する「腹腔鏡手術」で腹に直接メスを入れた訳ではありません。 費用$3,600ドル。
保険をかけていたので半額負担で済みましたが “ぼったくり” ・・・とにかくシドニーでの入院医療費は高い。
外国に長期に住むということの条件は・・・・「健康」につきます。 身体を壊すと一気に弱気になり「望郷の念」に駆られます。
「先生、この辺がチクチク痛むのよ・・・、」とか・・・日本語で遠慮なく先生と会話ができる環境が欲しいのです。
英語の得意でない日本人主婦達は、英語に直訳しても、感情が直接伝わらないのでは・・という・・・寂しさ、疑念が湧いてきます。