日本の場合、殆どの外食産業のお店ではアルコール類の提供が自由にできる
体制が整っていますが、豪州では日本と異なり酒類販売には厳しい制限があ
ります。
比較的大きなレストランでも ビール、ワインを注文しても 「免許がありませんので最寄りのお酒屋さん(Bottle Shop)でお求めの上持ち込んで下さい」という返事が返ってきます。
豪州では酒販提供免許 Liquor License をもらうには300万円程かかる上に、その販売価格、給仕の酒類提供免許、お店の衛生面、間取り、酒類保管場所などいろいろ厳しい条件が課せらせます。
新規にレストランをオープンする場合、内装費、厨房設置費用に大金と時間がかかる上にさらに「酒販提供免許」を取得するのは時間がかかり、且つ面倒ということもあり、最初はBYOの表示看板を出さざるを得ません。
日本のレストランでは料理から得る収入よりもアルコールから得る収入(マージン)が魅力です。 例えば、ワイン1本仕入原価¥600のものを通常5倍¥3,000 で提供販売できるからです。
オーストラリアのレストラではアルコールで原価の5倍も利益を得るような商売はできないので、料理そのものから利益を得るような仕組みを考えないといけません。
BYOとはBring Your Ownの頭文字をとった略称 ( ビー・ワイ・オーと発音します) 端的に言えば「私物の持ち込みを認める」ということです。もともとの意味は欧米のレストランなどで食事の際にお気に入りのワインを持ち込める営業形態のこと。
種類提供許可を受けていない店はレストランの入り口に大きく表示されています。 種類提供ライセンスを保持している店でもワイン以外は原則持込禁止の場合が殆どです。
一昔前は「持込料金」はゼロでしたが、今ではボトル1本当たり(または一人当たりPer Head)開栓料 Corkageとして2ドル~3ドル請求されるレストランが主流。 ワイングラス1ケにつき$5ドルを請求するような高飛車の店もあります。
反対に、客寄せの為「持込料無料」の店もあります。この場合、メニューの料金を少し上乗せしています。 また、Full License の店でも Wine Only つまりワインは個人の嗜好品なので“自分のお好みのワインを持ち込んでもかまいませんが、ビールなどはダメ”という表示がされています。
我家の近くに和食のレストランがありますが、ワインの持込料金が、
なんと1本$20ドル・・・・当然のことながらアルコールのまったく呑めないお客さんばかりが食事に訪れます。
シドニーでは 気軽に食事ができ安くて美味しいBYOの店はいつもお客さんがいっぱいで繁盛しています。ワイン持込OKはとても便利で有難いシステムですが・・・日本ではBYOは当然許されませんよね。
オーストラリアは南オーストラリア、バロッサバレー(Barossa Valley)に代表されるようにワインの宝庫です。 良質のワインが各地で生産されて世界中に輸出されています。
最新式の設備を整えたワイン製造工場で生産するため、品質が一律、安定。フランス、ドイツのような旧式の工場設備ではないので、年々その評価が高くなっています。
(オーストラリアは、ワイン輸出量でイタリア、フランス、スペインに次ぎ世界第4位。 アメリカへの輸出は欧州勢を抜いて第一位になりました。)
豪州のビールは日本のアサヒ、キリン、サッポロと比較してもまったく遜色のない 美味しい味の上に、日本の市価の半額です。 BV(ビーブイ)Victoria Bitter, TOOHEY’S NEW(トゥーイーズ) がその代表格。
但し、日本から輸入した国産ビールは防腐剤いっぱい、賞味期限切れでも値段は2-3倍・・・Made in Japan だけで何の価値もないしろもの・・・ビールはどこの国を旅しても地ビールに限ります。
なぜなら、ビールは製造直後が一番おいしいのです。 少なくとも製造から3か月以内が賞味期限です・・・・が・・・輸入ビールを飲む場合はもうすでに製造日から6か月から1年経過しているのでおいしいはずがありません。
外国を旅して日本製のビールを探すのは愚の骨頂です。 日本製のラベルを見て感動、そして味を錯覚するのです。 私は、JTB関連会社で16年間ワイン、ビールの輸入業を経験しましたので決して嘘の話ではありません。
防腐剤は微生物の侵入・発育・増殖を防止、腐敗・発酵が起こらないようにする「静菌作用」を目的として使われる薬剤ですが殺菌作用はありません。
ビールの輸出向け「防腐剤」は決して身体にやさしいものではありません。