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オーストラリア、シドニーから

10月第1週日曜日、シドニーのサマータイムが始まりました。

サマータイムとは、夏の間の日の長い期間に、時間を1時間進めて昼の時間を長くする制度。 例:午前6時が午前7時になります。現在、欧米を中心に世界の約80ヶ国で実施されています。

日本では、占領軍の施政下にあった1948年頃 4回(4シーズン)実施されていたそうですが、解放後すぐに取り止めとなりました。 米国に押し付けられたもので、反発もあったのでしょう。

オーストラリアは国土が広いので複雑です。 例えば、ニューサウスウェールズ州(シドニー)では導入されているが、クイーンズランド州(ゴールドコースト、ケアンズ)では導入されていません。

同じ国でも東西南北、居住地の違いでは時間が異なるのですがとても不便な制度です。 西のパースと東のシドニーでは時差が3時間もあります。

サマータイム導入は省エネ効果、経済効果を期待してのことでしょうが、決してメリットばかりではありません。

一般家庭ではデジカメ、パソコン、携帯電話、AV機器、熱帯魚タイマー、炊飯器・電子レンジ・ガス台、スプリンクラー、自家用車の時計など含めてすべて時間手直しが必要になります。

人口、2,400万人の内、夏時間を採用している州の各家庭、すべての時計を年2回プラス、マイナス1時間その都度調整しなくてはなりません。<春と秋> 

平均一家庭、3040か所の時計の針の調整、余計な作業をするのですが・・・・ 柱時計の時間を変えようとして、椅子から落下、腰の骨を折った人もいます。

私もこれまで合計25シーズン以上時計調整の面倒を余儀なくされました・・・実感として・・・・こんなばかげて制度は止めるべきと考えています。 断固反対です。 

いちいち時計の時間を変更するのは面倒くさいです。 「明日から我が家のすべての時計を変更しなくては・・・」と思いながら一日を過ごすのは無駄なことです。

時間切り替えの日に、約束の時間を間違えたり、飛行機、列車の時間を勘違いしたり、公共施設の時計も新旧バラバラに放置したままだったり・・・・かなりいい加減な時刻表示が数日続きます。

1970年代―80年代に夏時間導入を導入した欧米各国は、まだIT化以前ということでそう問題にはならなかったと言えます。

しかし、インターネットワーク時代に突入した95年以降では新たに夏時間を採用した先進国はないことからも、もう今更やろうしても不可能。それなのにまだ日本には導入の話が絶えない状況です。

簡単な話、サマータイムを導入しなくても 生活パターンをずらせば省エネ効果等、賛成派が理由としている全ての効果ができます。

日本のように一つの国が一つの時間で縛られている国ばかりでありません。米国は西海岸と東海岸では3時間もずれています。そしてそれぞれの州でサマータイムが実施されています。

東西に長いロシアに至っては、西と東では11時間も時差があります。そのため、地域ごとに違う時間を使っているのですが、奇妙にもロシアの電車はすべてモスクワ時間に合わせています。

このように時間に対して柔軟に対応している国もあります(だからシベリア鉄道で旅をするときには、現地の時計とモスクワ時間の両方を把握しておく必要があります)

中国はあれだけ広い国土を持ちながら、首都北京時間で統一されています。このあたりはさすが中央集権国家、共産圏、鶴の一声といったところでしょうか?

「明るい内に仕事をして、夜の余暇時間を延長できる」「明るい時間が増えるので経済が活性化できる」「照明が節約できる」「交通事故や犯罪の発生率が低下する」

などなど、いろいろこじつけがありますが、近代国家では費用対効果を考えると ホンマかいな? と近年では「疑問」の声の方が大きいように思います。

昨年、ロシアがサマータイム制度を撤廃しました。その理由は移行期に「心筋梗塞患者」が増加するなどの健康障害が生じたためと言われています。

欧米に比べて日本人は睡眠時間が短く・夜型の人が多いのですが、サマータイム制度を導入した場合、早寝が伴わず早起きのみが促されるため、睡眠や生体リズムに影響し、健康を害する可能性があるのです。

こうした事実があるにもかかわらず、わが国にサマータイムを導入しようとする検討の中で、健康問題についてはほとんど議論されていないと医学業界では警告を発しています。

それよりも、ピーク電力を減らすためには各個人の生活パターンを分散させる方がより効果があるのでは?  日本にSummer Timeを導入させてはなりません。