我々日本人が優雅に ”無事故の新幹線” で余裕のある旅を楽しんでいるのと比較すると、恐るべきエネルギーに圧倒されそうなインドの国内実情・・・・・
半世紀前のポンコツ列車に鈴なりの乗客が・・・ それでも、運賃の払えない人々は列車の屋根にしがみ付いて無賃乗車するという逞しい国。
インドの現在の人口は約11億人。それが2026年には14億7100万人となり中国の13億5000万人を抜き世界一となるという、最新の政府統計に基づく予想が発表されました。
また、2050年頃にはインドのGDPは日本を抜いて、中国・アメリカに次ぎ世界第三位にのし上がるだろうと言う試算もあります。
この好調さを牽引するのは、コンピューターのソフトウェアを初めとする輸出志向の IT サービス産業 の成長が著しいことは日本のマスコミも周知の事実ですが・・・
なぜ、IT産業の成長が著しいのか? インドは何故、この10年間でIT大国として生まれ変わることができたのであろうか?
1858年(江戸末期)から英国の完全な植民地となり、何百というインドの各部族の言葉を統一するため、公用語として英語を導入。下層のインド人にも英語教育を実践したことが凄かった。
結果として、海外や外資系企業での労働の可能性が現れてくるし、国家としても外資系企業の誘致がしやすくなるわけ、結果として、イギリス植民地時代の一番の遺産となったのです。
今日、豪州の3大電話会社、Telstra (日本のNTTのような会社) テルストラ、Optus オプタス、Vodafone ボーダフォンに電話料金の支払い、問合せをすると、自動的にインドに転送されて下請けの会社があらゆる問合せを処理する仕組みとなっています。
電話以外に、保険会社、銀行なども労働賃金が豪州の10分の1 のインドの労働力を大いに利用しているのです。(場合によりフィリピン(英語公用語)に転送される場合もあります)
我々日本人は豪州英語訛に日頃から苦労しているのに、インドに接続さるとインド訛の難解な英語にさらに悩まされます。
生粋の豪州人、英国系のオージーでも「あの、英語はわからん!」と怒っているのに 我々のレベルでは想像がつくでしょう・・・
ソフトウェア産業は初期投資コストが従来の産業と比べて著しく低く、また標準化の流れもあり、習得コストが安いことも急成長の一因ともいえます。
経済圏がグローバルに拡大している今日、そこで使われる言語、すなわち英語を知らない人間は競争についていけない。したがってたとえどんな言葉が母語であったとしてもその国は積極的にグローバル言語を習得させようと試みるように舵取りをしています。 日本でも近年英語教育が盛んになってきているのが現状、国際化が急務なのです。
とりわけ途上国は労働者が海外で働くとか他国に存在する企業と意思疎通を図るには英語の習得が不可欠であることから、英語教育に対する需要が非常に高いのです。
実売価格30万円以下! 印タタ自動車、世界最安のコンパクトカー「NANO」発表
群雄割拠の中にあってインド自動車市場の約5割を握り圧倒的な強さを誇っていた日本のスズキ自動車ですが・・・・・ .熾烈な争い中、 スズキに
続いて韓国の現代自動車が16.6%、Tata社が15.9%で続いています。この第2位、第3位の両社は同じく破格的な値段で SUZUKI に対抗しようとしています。
明治維新と同じ1868年に創業したのがパルシー(ペルシャから渡来したゾロアスター教徒)財閥の雄、タタ・グループ。英植民地時代、インド人であることを理由にムンバイの高級ホテルへの立ち入りを拒否された創業者ジャムセドジー・タタが「それなら私がだれでも利用できるホテルをつくってみせる」と一念発起、1903年に完成したのが今もムンバイの中心地に建つ有名な
タージ・マハル・ホテルです。 タタ・グループは現在、IT(情報技術)から、鉄鋼、自動車、ホテル、紅茶、時計、家電まで100社以上を傘下に収めるインド最大の企業グループに成長しました。
この国、インドは、あと40年後には世界の一大勢力にのし上がることは間違いありません。
あるテレビ番組で「世界中で何処の国が一番よかったか?」という単刀直入な質問を問いただしたところ、旅の達人50人が皆、異口同音にインドをあげていました。
インドに行くと人生観が変わるとよく聞きますが、50人とも世界中を旅した結果、一番印象が強く残った国がインドだというと妙に説得力があります。
インドの魅力に嵌っている出演者の一人の女性によると特にベナレス
はヒンズー教徒にとって聖地でガンジス河での沐浴の光景は圧巻だと・・・観光客が押し寄せてから40年間、相も変わらない風景です。
沐浴している人達の横では河で洗濯をしている人達がいて、その河岸には誰とも分らない死体が流れ浮きその横では子供達が楽しそうに水遊びをしている光景など日常的で、日本では考えられない情景。
経済的にも成長著しいインド、世界屈指の経済他国になるのは間違いないのですが・・・・まだまだ「未知なる国」のようです。
現役時代にインドの首都 ニューデリー New Delhi に団体客をつれて観光(・・・現在ではニューデリーとは呼ばずに デリー首都圏と呼ぶらしい)
先輩諸氏からのアドバイス・・・・1.水はのむな 2.必ず下痢をするから赤ちゃんのおしめを用意しておけ 3.下痢止めの薬をたくさん持って行け・・・・おそる恐る・・・水は怖いので コカコーラをすすめました・・・が・・・それが失敗のもと・・・「インド産のコカコーラ」・・・原料の水も汚染されているので・・・結果下痢症状・・・・
団員の半分が連日の下痢症状、トイレ、トイレ探しの毎日・・・おしめが大いに役立ちました・・・・ にがにがしい思い出です。
市場にゆけば コカコーラの「空瓶」を堂々と販売、 腕&足の障害のあるおじさんが物乞いする姿・・・・物乞いをするために手足を切られる青年もいるとのガイドさんの案内・・・・その当時、マーケット果物は日本市価の15分の一またはそれ以下・・・・このようなインド文化の光景を見るにつけ誰だって少しは人生観も変わります・・・・・(終)