外国暮らしで一番煩わしいこと・・・というよりは・・・肌でしみじみ感じることができるのが、TIP チップ(心づけ)です。
特に欧米諸国に住めば明確に会得できる簡単な話ですが・・・・不慣れな日本人は多少の戸惑いがあるのは仕方ありません。
何せ・・・日本はチップの要らない国として世界中に知れ渡っていますから・・・・といっても果たして心づけがゼロということでもありません。
例えば、運転手にスピード違反承知で急がせたり、または重たい荷物をいっぱい運んだり、夜間緊急TAXIを呼びつけたり、極端に短い距離をTAXI乗車した際、温泉旅館の女中さん、竣工なった場合の大工さん、無事出産の際 病院の先生などに・・・など状況に応じて心づけを弾む時などあります。
しかし、これは特別にまれな場合で日常的ではありませんよね。 豪州もアメリカ程でもないのですが、TIPの習慣はレストラン、ホテルなどでは一般的にあります。美味しい食事をレストランで頂いたあと、勘定書に記載された料金プラス多少のTIPを置いておく習慣があります。
但し、もし、そのレストランのサービス、味がよくなければTIPゼロでもまったく問題ありません。 また、レストランによればレジ(勘定支払場所)の横に透明の貯金箱をあらかじめ用意しておいて、気軽につり銭を投げ込むようにしている所もあります。
ロサンゼルスに住む私の知人の日本人曰く、「常時、ポケットにTIP用の小銭を用意しなくてはならない、何年も住んでいると馴れてくるとはいえ面倒な習慣だ」と嘆きます。日常使うタクシー、レストラン、ゴルフ場、BAR、美容院で働く人々の他、トイレなど、サービス業界で働く人々の給料の一部となっています。
つまり、固定給が極端に安い、またはレストランではまったく店のオーナーから一銭も支給されていない場合もあるそうです。
西部開拓史以来、昔からの習慣ですが、かなり馴れている人でも、ついうっかり忘れたり、時には右往左往する場合もあるそうです。
テキパキとスマートにさりげなく渡すタイミングは難しいのです。 こんな些細なマナーを忘れて小銭を催促され、時には恥をかきかねません。
数年前、ラスベガスに旅行した際、レストランで食事が終わるやいなやウエイトレスが勘定書をテーブルの持参、10%、15%、20% の三択どれを選らぶ?と問うのです。
こんなあからさまで無礼なマナーでは楽しい食事も台無しです。 “いったいこの仕種は何なの?” と嘆きたくもなります。
レストランでは勘定書に10%~20% 最初から加算されている場合も多いので支払の際に落ち着いて判断しなくてはなりません。慌てると、さらにTIPを追加払いすることにもなりかねません。
食べ終わったレストランメニューの味は今一つよくなく、且つウエイターのサービスも悪く、気分が余り優れなくても強制的にTIPを支払う、この矛盾はどうすれば良いのでしょうか?
TIPを払いたくない人はマクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなど有名外食産業店を利用すると安くて便利、ロス、ハワイなど観光地では大人気のようです。
夢の島・楽園ハワイに観光旅行にいっても、サービスの余り優れないレストランでも心づけTIP15%~20%を強制的に請求されたら気分を害しますよね。
ハワイならず、アメリカのどの都市に旅行しても TIPはなかば強制的なので、憤慨する人々もあとを絶ちません。 「もう二度とアメリカに旅行しない!!」と公言する人も沢山います。
もう一人の友人曰く “シカゴのレストランでTIPの支払で、店側と大喧嘩した。 もうアメリカは二度と旅行しない!” ときっぱり言います。
店の外構えはよかったのですが、食べた食事の味はまずくて、こんな料理はダメと憤慨した直後、TIPなど払えるものか! と立ち去ろうとしたのですが・
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蛇足ながらTIPの語源は 「Take it Please!」(どうぞ、お納め下さい!)の頭文字、もう一つの説は18世紀、英国のパブでサービスを迅速に受けたい人のために「To Insure Promptness」(迅速なサービスを請け合う) と書いた箱を置き、そこにお金を入れさせたことに由来しているという2つの説がありますが、確証はありません。
アメリカに永年暮らしている、我が友人、久しぶりに日本に戻ると “アー、チップが要らないのだ! ちよっと得した気分だ” とつい口から漏らすそうです。私も久しぶりに帰省すると “ 日本のレストランの食事は安くて美味しくて、チップも強要されない、この世の天国” と実感します。
「チップ心づけのない国」これは有難い!
すばらしい~とつくづく思います。