3ヶ月間 禁酒命令 その1 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

“一杯は人酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む”ワインはとにかく体に良いとばかり信じていたのに、最近のニュースでは「赤ワイン1日約2本(1500ml)を8年間呑み続けると「肝硬変」になります」と繰り返し報道されているので、ワイン党は戦々恐々としています。


なる程、赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールが、血管を保護し、動脈硬化や脳梗塞などの予防に貢献しているとされていますが呑み過ぎは身体を壊すもと・・アルコールの呑み過ぎは健康を害することになるのはごく当たり前の話でしょう。

普段の私のアルコールの “嗜み” は、室内水泳、ジョギングなどから自宅に戻ると、まず一番に缶ビール、そして赤ワインが通常のパターンでした。

・・・・こんな暮らしを毎日続けていると肝臓に負担が掛かり易いのは承知なのですが・・・・止メラレマセン・・・


毎年、年に1-2回、血液検査を受けていますが、予想通り、昨年3月初めの血液検査(Blood Test)で 肝機能テスト(Gamma GGT Test)ガンマGGT は107。 アルコールの呑み過ぎという判定でした。正常値は50前後なので普通の人の倍以上も数値が上がっていたのです。

結局ドクターストップがかかり、昨年6月初旬まで「3ヶ月間 アルコール 禁止令」が出てガマン、ガマン・・・  解禁日まで辛抱しました。

実は、同じようなことは2年前にも体験しました。 同じく肝臓のガンマGGTが異常に高いので、禁酒命令を受けて3か月一切のアルコールを絶って正常値に戻したのです。ワインをグラス2杯程度に収めれば健康的なのですが、45年前迄は、毎日缶ビール2本、赤ワイン1瓶、白ワイン2分の1瓶かるく空けていました。もっとガブ呑みしたこともあります。


最近は呑む量も減って赤ワイン1本、缶ビール1本程度ですが、それでも多すぎると、ドクターより警告されています。

1週間に1回、または2回、「休肝日」を設けると健康に良いとお医者さんのお勧めですが・・・・呑み助はなかなかこれが守れません。

小学生の頃、親族の家で「婚礼披露宴」があり、親戚のおじさんに 日本酒を無理やり呑まされて “ひっくりかえった” 幼少の頃の苦い経験を今でも思い出します。あの日本酒の嫌な匂いが鼻・胸につかえて、それ以来、日本酒は大の苦手となって現在でも殆ど手を付けません。 …と云うより おSakeは “呑めません” ・・・・結婚当初も世間でいうビール、ワインの「晩酌」はしませんでした・・・・とにかくアルコールはあまり呑めない男だと勝手にそう思い込んでいました。

ところが・・・・1980年から仕事でフランス、イタリア、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ(カリフォルニア)のワインなどを輸入する業務を担当、

毎週、決まって海外のワイン業者から送られてくるサンプルワインをそのまま放置する訳にはまいりません。


会社の誰かが、一度試飲をしてその味などを、何らかの形でFEED BACK する必要があります。 社内でも “アルコールに弱い男” として知られている私にも白羽の矢があたり、「試飲担当」となりました。 ・・・と云うのは、お酒好きの男はどのような酒でも “だいたい美味しい” と味見するので、評価基準にならないのです。

一般的にアルコールに対して弱い男ほど、臭覚、味覚も優れているという世間の常識があるようです。 そんな訳にて、毎週、昼間からちびり、ちびりと・・・・・試飲している間に、次第にワインの深みにはまって・・・・会社のデスクや応接室で試飲の日々が続いて 一時 “アルチュウ” になりかけたのです。

フランスからコニャック、アルマニャックなどハードリカー、スコットランドからウイスキーなど高濃度のアルコールも、同時に、毎月40 ftコンテナで輸入していましたが, 元来、肝臓が強くないので試飲する機会はいくらでもあったのですが、殆ど手を付けませんでした。 

今から考えるともし、アルコール度40%以上のボトルを毎日飲んでいたら今頃「肝臓ガン」になっていたことでしょう。

ただ、アルコールは個人差が激しく、例えば、肝臓の強い人は “ウイスキーをストレートに呑む方がおいしい” とはっきり明言するので驚きます。

また、血液検査で肝臓のガンマGGT30-50であれば正常、GGT100をオーバーすると危険と医者は判断しますが、何十年も100オーバー数値の人でも まったく肝臓の病気にならない特別体質の人もいます。 タバコをどれだけ吸っても肺ガンにならない人が、この世でピンピン活躍しているのと同じ理屈です。

病院での診察時間のことですが・・・・・

厚生労働省の資料によれば、病院窓口で「国民健康保険証」を提出して診察までの待ち時間をみると「15分以上30分未満」が233% と最も多く、また、診察時間は3分以上10程度が外来患者の大半を占めているようですが、この地シドニーでは、開業医(GP)の予約(アポ)があっても1時間待ちが普通、アポなしでは2時間待ちの場合もあります。


人口が毎年5%増加するのに、GP&病院の数が足らないのです。 都市圏外に住めばもっと早いらしいのですが、シドニーでは医療施設が不足、診察するのには時間がかかるのです。その理由としては、普通の医師は週3日、または週4日しか働きません。  一日の勤務時間も短い。しかも休暇は山ほどあり、なかなか希望する日時のアポが取れにくいのです。


私が肝臓の検査を受ける迄に要した(無駄な)待ち時間は思い出すだけで腹が立ちます。 やっと、医師と面談しても、専門用語を並べられて、会話に苦戦、診察が終わるとヤレヤレという感じです。


日本では、自分の病状に応じて、病院を選択できますが、この地ではどんな病気でも、まずGPで一度診察をしてもらった後、その先生の指定する専門医の病院に振り分けられるのです。とにもかくにも・・・・健康体でなくては外国に住む資格なし(・・・かなり苦労する)と覚悟しなくてはなりません。