置き引き、スリ、落し物、忘れ物 その1 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

レストラン、居酒屋などの飲食店で食事をしながら酒を飲んでいる間に、隣の椅子や足元に置いたカバンを持ち去られる「置き引き事件」が毎日、世界の何処かで発生しています。

旅行中に被害にあうと現金、キャシュカードなど貴重品の他、大事に保管していた私物が一瞬にして消え去り、折角の楽しいはずの旅行が台無し、パニック状態に陥ります。犯人は素早く逃げようと、店の入り口付近を狙うことが多いので、レストランでは用心の為、できるだけ奥の方に入って私物の管理にはとくに注意が必要です。 

「2、3秒の出来事で、どうしようもできなかった」・・・・・というケースも多々あります。

万一の為、キャッシュカードの番号、盗難の場合の連絡先などは別の持ち物に保管して、いざという時に備えなくてはなりません。

    

恥を忍んでお話をしますが、私も出張中にパスポート、カメラ、現金、貴重品が入ったアタッシュケースを「置き引き」されたことがあります。

出張旅行もいよいよ最終日、朝食後、Ambassador Hotel ホテルフロントにてチェックアウト、アタッシュケースを足元に置いて、クレジットカードの支払処理後、ふと足元に置いたはずのアタッシュケースが消えてなくなるというハプニング! びっくり仰天!・・・・・

ほんの10秒から15秒でした・・・・でも、“後の祭り″・・・・置き引き犯人は私が手許からアタッシュケースを離す瞬間をまって一瞬のスキをついて持ち去ったのです。

すぐさま、日本大使館に駆け込んで 片道有効の「帰国のための渡航書」を交付してもらって、ギリギリ、ドゴール空港発、帰国便になんとか

間に合いました。 その際に撮影した「スピード写真」の顔、“ドッキリカメラに映った 超疲れた死相にちかい表情”・・・・

今、あの時の写真を見ると自分でも余りにも滑稽な顔をしているので自然と “笑いこけます” ・・・・・

よほど慌てふためいていたのですね。 その “臨時パスポート” は今でも大事に保管して、生涯の戒めにしています。

もし、最終日でなければ、最低1週間から10日間は足止めをくらっていたことでしょう。

先月、パリ同時多発テロ事件、過激派組織「イスラム国」の犯行で劇場などで襲撃、爆発事件が発生。 フランス全土に非常事態宣言がだされたので

パリ市内には警察官が大量配置されて警備。その余波で観光客を狙った詐欺、ドロボーができにくい状態となって常習犯が困っているとのうわさ。

もう一つ、ロサンゼルス空港、大型バスからスーツケースを降ろし、その数40個以上、ポーターさん待ちをしていたら、中年のオッサンが突然現れ

我々のスーツケースの内、一番端の2個、スイスイと両腕に抱えて持ち去り・・・・即座にこの男を追いかけても なおスースケースを離さないので、持っていた傘で強打をするとやっとこさ・・・諦めて逃げ去りました。 あの時、“置き引き犯” が もし拳銃、ナイフを持っていたら、返す刀で おそらく大怪我をしていたかも?

あの頃は、まだまだ若い頃、怖さ知らずだったのですが・・・・今から思うと恐ろしい出来事でした。

ヨーロッパで一般旅行者が一番被害に遭う都市は、昔から フランス・パリ と相場が決まっています。 

昨年パリを訪れた観光客は2930万人。 欧州一の観光客が訪れる街なので、欧州各地のドロボー、スリ、置き引き、窃盗、詐欺軍団が集結、暗躍している街とも云われています。

米ドル、円、ポンドなど世界の主要通貨を観光客が持ち込むので「両替サギ」事件も頻繁に起こっています。

しかし、実際に観光客を標的に悪事を働くグループの多くは、パリに住む生粋のフランス人(80%程度)ではありません。

その他20%は、パリに出稼ぎに来たEC圏内のドロボー、スリ、置き引き犯グループ。 フランス以外で生まれたアフリカ系、中国系の移住者のほか、フランスの元植民地

1830年から1962年迄約130年間)アルジェリアから移住してきた少々肌黒いグループ。欧州各地を転々としているジプシー (gypsy, gipsy) <移動型民族>などです。

現フランソワ・オランド大統領はハンガリー系フランス人、ファーストレディはイタリア人なので、“生粋のパリっ子” などという呼び方は適切でないようにも思いますが・・・

またフランス全人口の15%がイスラム教徒だそうなので、人種のルツボといえばその通りかもしれません。