タベルナと言われると、余計に食べたくなります。 その1 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

「タベルナ」と云われると、余計食べたくなります。

現在、パリの有名レストランと云えば、ホテルクリヨン (Hotel de Crillon) 内のLes Ambassadeurs アンバサドール, チュイルイー公園前、パラスホテル認定のLe Meurice ル・ムーリス、そして、昭和天皇も味わった La Tour d‘Agent トウールダルジャン など何十軒も有名レストランがパリ市内にありますが、1970年代中頃パリを訪れる観光客のなかで、パリで一番有名レストランと云えば、ロワイヤル通りにある高級レストラン マクシム Miximes でした。

マドレーヌ寺院とコンコルド広場を結ぶロワイヤル通りに堂々と店を構える高級レストラン「マキシム」の創業は1893年(明治26年)頃。

オープン当初は「居酒屋、ビストロ Bistro形式」のレストランでオーナーは元ウエイターのマクシム・ギラードさんでしたが、味が良いという評判とローケーションの良さが幸いして大繁盛。年代と共にパリを代表する一流レストランに格上げとなり今日に至っています。

1970年代中頃、日本からのJTBルック、JALパック、近ツーホリデー、日旅マッハなどのパックツアー、パリコースは殆どが3食食事付きのツアーでした。私がお世話した、ある有名建築家の先生、“今夜どうしても「マキシム」で食事をしたい、道案内をせよ!” との強固な申出があり、同行しました。

レストランマネージャーに「我々の夕食は終わった、しかし、どうしても、日本でも有名なマキシムの食事MENUを一品でも味わいたい」と伝えると、趣旨を即理解!そこで、レストラン支配人が推薦してくれたMENUがなんと「フランス風イタリアンスパゲティー」だったのです。

(この旅人二人は東洋からきたジャポネ、服装から判断してお金もなさそう・・・・中国系は麺類が好きだから、多分これを提供すれば満足するのでは・・・・)


ところが、何と、このスパゲティー、驚くほどおいしかった! 建築家先生はフランス料理ばかりで飽き飽きしていたのか、痛く感謝感激。 “さすがマキシム” と・・・・(今から考えると ホントーはたいした味でもなかった? 祖国を離れると我々日本人は、たまには和食、麺類を食べたいという郷愁に駆られるのです・・・・) 

第一次旅行ブームの前、旅行パンフレットの旅程の中に「夕食なし」など印刷していると、お客様から “この日の夕食は何処で食べるのですか?” との質問が飛び、とかく食事なしのツアーは「手抜きツアー」だとか「まやかしツアー」などの批判があったのです。 つまり “言葉がしゃべれないので食事に困る” というのです。“初めてヨーロッパ” なので旅行事情がまたあまり世間に知れ渡ってない、情報の乏しい時代でした。 

現在はどうなのでしょう・・・・

パックツアーでは食事なしが当たり前、“どうぞお好きなメニューのあるレストランへどうぞ!” というのが親切、食事込みの「お仕着せツアー」は人気がないのです。“言葉がしゃべれなくても、夕食は自分の好みのレストランを選びます”  海外旅行慣れすると、ツアーの中身も大きく様変わりするのです。  

さて、この Miximes 現オーナーはかの有名なファッション・デザイナーのピエール・カルダン。

彼はアール・ヌーヴォーのコレクターでもあり、その550点にものぼるコレクションが「アール・ヌーヴォー美術館」としてレストランと同じ建物で公開しています。
昔は住居として使われていた館内には ところ狭しとアール・ヌーヴォーの家具、オブジェ、テーブルウエア、ランプが並べられ、貴重なロートレックのデッサンも見られます。

とりわけ、エミールガレの作品や、ルイス・C・ティファニーのランプも展示されています。   ともあれ、レストラン、Miximes 豪華内装レストランとしてパリを訪れる観光客に静かな人気があります。