昔、子供の頃、いじわるな大人から「ニッポンでは 月がまんまるくて きれいに見れるが、南半球では 地平に沈んで夜になっても、まったく見えないのダ !・・・」という インチキな話を聞かされて長い間、この話を信じていました。 しかしながら、そんなホラ話は別として・・・・
南半球では、満月はむろん円形ですが、三日月の形は左右対称になっているのはご存知ですか?日本の「花王」(花王石鹸)のロゴは、北半球での三日月がデザインされているのです。しかし、南半球の三日月は左右反対なので、日本の「花王」のロゴマークを使うとすれば オーストラリアでは逆の形となります。
つまり、北半球の三日月は、月の左側が欠けている姿で見えますが、南半球は右側が欠けているのがお分かりになりますね・・・月の模様も当然逆さまになりますね。日本のように『月にはウサギがいて、餅をついている』とは言いません。日本で月や太陽を見るとき、南中はその名の通り南の空を見ますが、オーストラリアでは、南中は北の空を見ることになります。
シドニーに観光旅行に来る人に、この渦の話をすると、中には水洗トイレを流した時の渦も反対ですよね・・・と仰るお客様も少なくないそうです。
一体どこからこのような間違った情報が伝わるのか、不思議でなりません。
そこで正確なお話を簡単にしておきます。まずは、南半球と北半球での渦は確かに反対です。しかし、トイレとか洗面台、浴槽、プールなどでは正確な実験結果は得られませんし、ましてや手に触れることのできる洗面器の実験などは論外です。「従って南半球では、洗濯機の中の渦が日本と異なり逆さまに回転する!」 というのも “作り話” インチキ話です。
渦の向きは北半球で左回転となり、南半球では右回転になります。その事実結果をご覧になられたい方は、低気圧や台風の渦の向きを見て下さい。
規模的には、台風のような大きな物体にならないと「コリオリの力」は作用しないと言われています。北半球の台風と南半球のサイクロンの写真では渦の向きが反対となります。北半球と南半球とで渦巻きの巻き方が逆ってホント??(条件:はじめに水が静止した状態、容器の内壁の抵抗ゼロと考えた場合で)
「コリオリの力」が働いているからです。外部から力を加えないなら、逆方向になります。 また、赤道上では地球の自転に影響を受けているから渦が出来ません。この「コリオリの力」とは?
「現在の状態を変化させるような力が外から加わらない限り、すべての物体は静止したままか等速直線運動を続ける」・・・・いわゆる、慣性の法則です。
左回りに回転する円盤の中心から等速度運動をする玉は、円盤上からは進行方向に対し右向きの力で曲げられたように見えるのです。
イロイロ屁理屈は要りません! 化学の実験など、実生活にはまったく関係なし、月は夜空に美しく見えればそれで人生よし!
満月でも、三日月でもそれぞれロマンテック、 比較的幼稚な私などは、未だに “お月さんではうさぎさんが餅をついている” と思っています。
科学の進歩した今世紀でも、多くの人の心に “かぐや姫物語” はたしかに生きているのです。
もっと、わかり易い例を挙げましょう。 日本では南向き(または南東向き)のマンションの方が日当りが良くて、洗濯物がよく乾く、昼間の照明が不要、
秋冬の煖房費が浮くので人気の高さから家賃も高くなる傾向がありますネ。 しかし、ここシドニーでは逆で北向き(または北西向き)の住宅が一番日当りが良いのです。 お庭を手入れして多くの草花を楽しみたい園芸趣味の家庭であれば北向きに庭がある家を一番に選びます。
余談ながら・・・・
私の古い友人が国際免許を取得する為に、門真免許試験場に出頭・・・・ついでに係員に「オーストラリアは、車は日本と同じ左側通行か?」と訊ねたところ、「南半球では日本とすべて逆で 月も星も逆さまに見えるので、車は右側通行だろう。」との答え。 それを聞いた私メ・・・思わず “Don’t say 冗談 with 休み休み” と英語と日本語のチャンポンで答えながら大いに憤慨しました。
・・・・後日談ですが・・・この係員、くだんの古い友人の中高時代の同級生とのこと・・・・門真の免許試験場の窓口係員がそんな嘘偽りを云うはずがないですよね・・・・・
オーストラリアの交通法規はすべて「英国式」なので日本と同じ交通ルールなのです。 一度豪州に旅行すれば一目瞭然なのですが・・・・
たまには、都会の喧騒を離れて、どこか空気の澄んだ場所から夜空を眺めてみるのも良いでしょうね。世界には、思わず言葉を失ってしまいそうになる程美しい夜空の景色がたくさんあります。
オーストラリア中央部のアウトバックにドライブすれば、本当に降ってきそうなほどすばらしい満点の星を見ることができます。それよりまだきれいなのは、ニュージーランドの南島部・・・・・光の公害が少なく最高にきれいだと云われています。
三日月が左右反対にみえる以外に、南半球ではオリオン座が南でなくて北の空に見えます。 日本の南の空に見えている星座は、すべて北の空に逆立ちをして見えるからです。
それよりもきれいなのがハワイ島の山頂からみる夜空・・・・いやいや・・・チリの砂漠に広がる見事な天体ショーが最高! などなど
富士山の麓からみる夜空がとても綺麗! 忘れられないとか・・・・恋人とみた夜空であれば世界のどこから天体を見てもすばらしいことでしょう?
正午に太陽を見ると、日本では左手が東、オーストラリアでは右手が東になっているのとおなじ理屈です。南中時に、赤道直下ではほとんど頭上に見ることになりますから、左右の区別がしにくい。しかし、日本で三日月なら赤道でも三日月の細い月です。つまり、半月は、その日のその時刻に世界中で半月に見えるが、北・南半球など観測場所の違いで、右半分が見えるか左半分が見えるか、または、南に見えるか北に見えるか頭上付近に見えるか、という程度の差があることになります。 ややこしい話でゴメン!
満月では、これを過ぎると、日本では右から欠け、オーストラリアでは左から欠ける。赤道では左右の区別がつきにくいしかし、場所に関係なく世界のどこでも満月は西側から欠けます。また先日、動画サイト「YouTube」に2名の日本人観光客が宿泊ホテルの洗面台にある小さなシンクで同ようの実験をし、それをわざわざ投稿していました。1人はブラジルのホテルで、もう1人はオーストラリアのホテルに泊まっていたようでした。しかし、二人共渦巻きが左回転になっていて、挙句に『南半球の渦は反時計回りでした』と結んでいますが・・・・困った実験結果報告です。