イレズミ TATTOO | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

ノー天気のオーストラリアの若者の半数以上が 身体のどこかにイレズミ 

入れ墨 (IREZUMI) をして楽しんでいます。

シドニーでは日本版の刺青のスタイルに人気があり、鯉、竜、不動明王などのタトゥー TATTOO をした人がたくさんいます。

先日、BUNNINGS WAREHOUSE バーニングズ (日曜大工・ホームセンター) のレジ―の前で支払を待っていたら、両腕にドラゴン Dragon の刺青を

した こわおもてのニーチャンがそばにやってきて威嚇されました。(ホントーは気のやさしい人かも?) 

こちらでは警察官でも入れ墨をした人がいます。 彼らは威嚇などしているつもりはないのですが、日本人は心理的に負けてしまします。

日本に旅行をして、温泉に入ろうとしたら “ TATTOO 断られた” という 有名豪州人テレビニュースキャスターの嘆き話を聴いたことがあります。

江戸時代、奉行所が犯罪を犯した者に対して「前科者」の証しとして強制的に “イレズミ” を施したという日本式処罰・伝承、風習が今でも生きています。

イレズミ イコール 「ヤクザ」とは云いきれませんが、「親にもらった大切な肌を傷つけること」は容認できない日本人の方が大多数のようです。

もし、家族の誰か一人でもイレズミを施した者がいれば、世間様に申し訳が立たないと考えるのが日本人の常識でしょう。

しかし、文化の違いというか まったくそんな風習とは無縁なオージー(豪州人)にイレズミのうんちくを説明してもすぐには理解してもらえません。

ご存じの通り、一度イレズミTATTOOを入れてしまうと、そう簡単には消せません。

 イレズミの方法は 針先にインクを付けて同じ場所の皮膚を何度も刺してアートメイクをしますが、とても痛くて忍耐強い精神力を要します。

 イレズミの費用はA4サイズ8万円、 背中一面となるとデザイン料を含めて何十万円にもなります。

 数年後、諸般の事情により、イレズミを除去しようとすれば入れた費用の5倍の費用がかかります。 もしレーザー光線で除去すれば、入れた費用の15倍もかかります。切り取る手術の方法は、電気焼灼術、冷凍療法、皮膚剥皮術などいろいろな方法がありますが、施術後に火傷に似たケロイド模様が残ります。完全には元通りになりません。



怖いもの知らずの若者は 物事をあまり真剣に考えずに行動に移すので数年後に後悔することになります。

どうしてもイレズミをしたいのであれば、最近はやりの ボデーアートがお勧めです。1年~5年以内で消えます。 費用も3万円~5万円前後と手軽です。


いえいえ・・・やはりそれもお勧めできませんネ。 一度ペンキで背中に竜の模様でも描いてイレズミの雰囲気を味わってみては?

ペンキが嫌なら最後の手段、「フェイクタトウー」Fake Tattoo(模造イレズミ)もあります。水を使って転写させて肌に貼る 特殊なシールなのです!
普通のシールではなく、特殊なインクと糊だけが肌に残るので、入れ墨を入れたみたいな仕上がりなので ファッション感覚でタトゥーを楽しむことができます。でも、やはり、これも、同じくお勧めできません。 

若者に見られる一時的な反抗期が終り、平常心に戻った時にやっと “我に返る” ことができるのですが・・・・なんぼ言っても分かってもらえません!

昔からの格言で “物は云いよう“ “物は考えよう”というがあります。「私の祖先はパプアニューギニア! だからタトウーはごく自然の行為なのです・・・・」と返事されたら、残念ながら なんの咎めも非難中傷もできません。


日本流に言えば、「私の母親の出身はニセコです。 アイヌがルーツなのです。 だから民族の誇りとしてタトウーをしているのです」・・・・・

こういわれれば、他人様をあまり干渉することはできません。  

やはり “物は云いよう、考えよう” というのはアタリです。