シドニー「すしバー」 | SKYのブログ

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オーストラリア、シドニーから

シドニーでは「寿司専門店」のことを 「SUSHI BAR スシバー」と呼びます。

BARとは元来、「1杯飲むごとにお金を払う立ち飲み的なバー」のことなのですが、寿司バーの他、ワインバー、カフエバー、ショットバーなどの表現にも使われるようになりそれが定着しました。 


それどころか日本では、焼酎を提供する焼酎バー、ビールを提供するビアバー、その他、スクリーンゴルフができるゴルフバー、ビリヤードができるプールバー、ダーツができるダーツバーなど、お酒のみならずゲーム競技を楽しむ目的でもBARは使われているようですね。


2000年シドニーオリンピックの前はシドニー市内のビジネス街にほんの数件 「SUSHI BAR」 の看板をみかける程度でしたが、ニューヨーク、パリ、ロンドン、シンガポール、タイ、ベトナムなどで 新しいタイプの健康食ということで脚光を浴びました。


特にメタポ調が気になる人々に受け入れられて人気が急上昇。この10年余りでシドニー市内各地に新装オープン、現在では約200軒余りのSUSHI BAR が日々営業をしています。


但し、この内日本人が経営している「寿司バー」はわずか数十件で、殆どのレストランオーナーは韓国人, 中国人です。 

寿司を握る職人を日本から呼び寄せたりワーキングホリディーの日本人学生を雇ったりしているので、一見日本人経営の店のように見えますが、実は違うのです。


味の方も使用するお米の種類(豪州米、カリフォルニア米、日本からの輸入米、韓国産米、ベトナム産米、中国産米など)、お酢の量によっても随分味が違います。一般的にいって、豪州人(オージー)はお酢の効きすぎを嫌います。


どちらかいえば薄味好みです。 生粋の日本人の舌では「たよりない味」と思うかも知れません。 日本人オーナーで一番成功しているのは「鱒屋・誠チェーン」と「寿司トレイン(回転すしチェーン)」で幅広くチェーン店を展開しています。


日本人の成功を真似て韓国系, 中国系、のレストラン業者が飛びついて、今では群雄割拠、まるで雨後の筍のように大小とりまぜ、あちこちに次々と開店しています。日本では回転すしレストラン 一皿(2貫)\105 とか \120 の店が人気があり 一皿 \150が中心の回転すしは 余り “はやらない” とのことですが、この地シドニーは一皿3ドル、4ドル、5ドルが普通で一皿2ドルは極少です。


つまり日本の値段の倍から倍以上するのです。 正直高いと日本人なら誰でも文句をつけたいところですがとても流行っているのです。 


私の住んでいる近くのChatswood「誠SUSHI BAR」では昼食の時間になると行列ができています。 昼食を終えて勘定を払うと30ドル前後、\3000もするのではサラリーマンのランチとして不適合、毎日は食べられませんが、最近は中国人のお客さんが多いのです。


しかしながら、私の知合いの中国系オージーは舌が肥えているのか「日本食は日本人経営の店を探して食べにゆく」と言い切ります。     


私達、庶民派は「寿司バー」は高価なので しょっちゅうは行けませんので、お得な名物メニュー「タスマニア丼」 を食べに別の日本食レストランにゆきます。写真はタスマニア丼($19.5豪州㌦)です。


ウニ、サーモン、イクラなどタスマニア産の新鮮な食材の丼物ですが、寿司バーに比べるとお得な価格で味も最高です。 オーストラリアには新鮮な魚介類はいっぱいあるのですが、英国系の主婦達は調理、料理の仕方が単純であまり手の込んだものは苦手なようです。


つまり、日本式の見栄えの大切さとか、繊細なこころくばり、見た目の美しさ “美学” は余り考えにありません・・・というよりも・・・・英国系の人種は歴史的にみても “ろくなたべもの” しか食べたことのない「貧しい食生活で何世紀も生きてきた民族」という表現がピッタリでしょう。(偏見ではありません)職業柄、世界のいろいろな国を旅してきましたが English Restaurant の看板がかかったレストランは未だ見たことがありません。 


これが何よりもの「食貧困証明」だと云えます。 ただ、イギリスの名誉の為に付け加えるならば、歴代の英国王様が愛した「ローストビーフ」の味は天下一品で、ローカルの郷土料理としてとして英国に定着しています。世界の主要都市、何処にでもあるのが、中華料理、イタリア料理、フランス料理、日本料理です・・・・・ そして、インド、タイ、ベトナム料理と・・・いろいろ。どんなに探しても

「英国レストラン」はありません。