昔、彗星会議で斎藤謦児先生と夕食を食べる機会に恵まれた
憧れの斉藤先生に
以前から疑問に思っていたことを質問してみた
「どうして、先生は天文雑誌の書評に天文以外の 本の紹介ばかりされるのですか?」
80年代後半から
90年代前半にかけて
斉藤先生が担当された
『天文ガイド』の書評はとても面白かった。
先生がご紹介される本は 環境問題から始まって、SF、戯曲まで
実に幅が広かった。
「若い天文ファンの方たちには 『視野の狭い人』が多い、若い人はもっと広い分野の本を読みなさい」
斉藤謦児先生が
天文ファン必読書として おススメしてくださったのが
池田光男先生の『眼は何を見ているか』
この本を読まずして
天体望遠鏡のこと
天体観測のことは語れないと思う。
私が確認している範囲では
天体望遠鏡の本では
吉田正太郎先生
天体観測(彗星)では
鈴木文二さんしか
暗順応について言及された書籍を発表されている方はいないと思う
変光星の眼視観測をやられている方は
この問題をどう考えておられるのだろう?
そこら辺のところがわかると
サイトロンのステラグラスの真価がわかる
人間の眼は暗いところでは 感度を優先にするあまり、解像度が落ちる
暗いところでは
明るい星はますますシャープになり
暗い星はゴッホの『星月夜』のようにピンボケになって
「大きく」見える
決して、ソフトフィルターで撮影した星野写真のように
明るい星が大きく滲んで見えることはない
むしろ「暗い星」が大きく滲んで見えるのだ
サイトロンのステラグラスはこの「暗い星の滲み」を改善する・・・
だから、このグラスの本当の真価は
暗い空で
暗順応して
視力の良いユーザーが使って
最大の威力を発揮するのだと思う
視力が悪い方は
眼鏡やコンタクトレンズなどで
元々の視力を改善した上で
この「ステラグラス」を使うのが良いと思う
決して、元々の視力が
これで改善されるわけではない・・・のだと思う
このところの説明が抜けているので
ステラグラスはそれほど売れないし
話題にならないのではないだろうか?
