昔、「ワイドビノ」が発売された頃
良い意味で、
とても大きな話題になったのを覚えている。
低倍率のガリレオ式のオペラグラスなんだけど
これまで私たちが目にしていた安価なオペラグラスよりも
対物レンズが大きくて、まるでガラスの塊のように ずっしりと重かった。
昼間の景色を見ると黄色く色が付いていて
「よく見える」気はしないのに、
夜、星空の下で覗くと
素晴らしい見え方になって驚いた。
あと後、星まつりで
某社の試作品を見せていただく機会があった
。
「ワイドビノ」よりも
遥かに軽量で、安っぽい外観だったけれど、
見え味は遥かにシャープで覗きやすく、
正式発売されたら
市場を席巻するのでは・・・と思えるくらい・・・の印象だった。
けれども、残念ながらそれほど話題にならずに姿を消してしまったらしい。
今、カタログに掲載されているのは
かつての試作品とは似ても似つかない
「ワイドビノ」と同じようなオペラグラス・・・だけ。
これはずっしりとしていて高級感があって、
市場に受け入れられているようだ。
だけど、チープな印象はあるけれど
私はこの
「パノラマ4000」の方が ユニークで面白いと思える。
まず軽量なこと
「防振機能」など不用
プラスチックボディは安っぽい外観かもしれないけれど
冬場などに触っても「冷たくない」
安いので・・・精神的な負担が少ない(笑)
都会の空では真価はわからない
双眼鏡マニアの人にも・・・安っぽい外観から誤解されているかもしれない。
これを評価していたのは実用品としての価値がわかる人だけだったと思う
私の「パノラマ4000」には赤と青のシールが貼ってある
暗順応して
青のシールが明るく見えるようになった時
「パノラマ4000」は
はじめて本当の性能を発揮できる
メーカーがどうして
「売る努力」を怠ったのかは不明