今年の大河ドラマは
蔦屋重三郎の物語

幕末や戦国時代よりはずっと新鮮味があって面白い

・・・町人文化が花開いた江戸時代

なにも町人文化が花開いたのは 江戸や上方だけじゃない

雪深い越後でも、農民や町人たちの文化が花開きつつあった。

これは大河ドラマの蔦屋重三郎の死後の物語

蔦屋重三郎が見出して育てた作家たちと
越後・塩沢のアマチュア作家、鈴木牧之の物語。

江戸で雪国の話をしたら、江戸っ子たちは誰も越後の豪雪を信用してくれない。

「おいおい、からかっちゃいけねぇよ。
いっくら俺たちが江戸から出たことがねぇといっても、そんなホラにはひっかからねぇよ」

鈴木牧之は越後の雪を
本にして江戸や雪の降らない地方の人たちに知らしめる必要があると考えた・・・

これが 後に大評判になった『北越雪譜』誕生のきっかけとなった。

鈴木牧之は商人としても実績をあげていたけれど、若い頃から絵や俳句もたしなみ、実に多彩な人物だった。
自ら挿絵も描いて、江戸の人たちの度肝を抜いた。

・・・が、その出版は容易ではなかった。

最初の執筆から刊行まで、実に40年も費やしている。

でも、この粘り強さ。

今の雪国に生きる私たちにも共感できるものがある。

話は大幅に脱線するけれど、
雪国に住んでいる人は
暖かい雪の降らない地方に少なからず、憧れを持っている。

そんな雪国に生きる道は3つ

① 雪国を捨てて 暖かい雪の降らない地方に移り住む

② 雪国で住むことを
受け入れて 粘り強く生きる

③ 暖かい地方を征服する
・・・ロシアがウクライナを欲する最大の理由はこれだよ(笑)

戦国時代
手取川の戦いで織田信長軍を撃破した上杉謙信
そのまま上洛して
越後に幕府を開いていたら・・・という選択肢もあったかもしれない