私たちが歴史を学ぶ意味はどこにあるのだろう?
この本はそんな問いに
ひとつの答えを投げかけてくれると思う
私たちの年代の学生時代の歴史の勉強は『暗記』ができれば良い・・・という風潮があったと思う。
実際、学校のテストでは先生の『出題傾向』さえわかれば高得点を得るのは容易なことだった。
・・・でも
そんなクイズの正解みたいな『模範回答』に
なんの意味があるだろう?
この本の著書、渡辺れいさんは
戊辰戦争での越後に残る墓標をひとつひとつ辿りながら、
歴史を陰から支えている人々に目を向けている。
最後の将軍、徳川慶喜が 早々と政権を返上して、
鳥羽伏見の戦いからも離脱したのに
どうして旧幕藩体制側の人間と新政府側の人間の戦闘が終わらなかったのか?
渡辺れいさんの研究は
私たちのそんな素朴な疑問に光を与えてくれる。