「嫌なことはみんな妻に押し付ける
これが家庭における亭主の実態だ」
今月の「100分de名著」 は有吉佐和子
2週目は「恍惚の人」
夫の介護をする羽目になってしまった
あるキャリアウーマンの話である。
ただ、時代は昭和。
女性の役割りが「家庭第一」と言われていた頃
・・・いや 今もまだまだそうかもしれない。
そんな女性の「愚痴文学」が ベストセラーになった「恍惚の人」かもしれない。
私は結婚直後から、自分では育児に積極的に関わってきたつもりだ。
今のイクメンと比べても遜色ないどころか
もっとやっていたと思う(・・・そんなつもりだった)
2人の子どもたちは
シックハウス症候群になってしまった。
会社には身近には理解のある上司はいなかったが、研究者の方と連絡をとって、勉強会に企画・参加した。
会社は育児に理解があったわけではないので、仕事を家に持ち帰った。
妻や子どもの体調が悪い時は病院から仕事に通った。
脱サラして独立を決意した直後、妻が末期癌であることがわかった。
もう出遅れで、治る見込みはなかった。
毎月、病院に通っていたけれど、レベルの低い町医者で、レベル4の末期癌を見落としていた。
脱サラして、個人事業主をやりながら
妻の介護をして、2人の幼い子どもを育てあげた。
妻がどんなに大変だったか身に染みてわかった。
世の中の父親は 私も含めて
みんなみんな、ダメダメだ。
自分がバカすぎて話にならないことを痛感した。
私は育児だけだったから
まだ幸いだった
老人介護や
障害を持つ家族の介護と違い、
「子どもの成長」という
未来への希望があるからだ。
有吉佐和子の「恍惚の人」は
とても50年前のこととは思えないリアルさがある。
いまでも昔と変わらない苦労をされている方も多いことだろう。
