『偶然性・アイロニー,連帯』ローティ
2月の100分de名著はとても興味深い。
この番組の前身は『人間大学』だったと思う。
面白いテーマもあったけれど、わかりにくいテーマもあった。
それが『100分de名著』にリニューアルされてから
わかりやすくなった。
特に今回は本当にわかりやすくて面白い。
専門家を志す人には物足りないかもしれないけれど、私には丁度良い。
特に番組の進行役をつとめる伊集院光さんが素晴らしいと思う。
彼のツッコミ?が的確なので、
難解そうな本でも、全く眠くならない。
今回は私の苦手な哲学書。
そもそもローティという学者の名前すら知らない。
「哲学と自然の鏡」
これまでの哲学を否定!
ギリシャ哲学では
永遠普遍の真理の追求してきた
→ ローティはこれを否定
人間に何か本質があるという考え方自体が百害あって一利なしだとバッサリ切り捨てた。
古代から現代に至るまで
哲学は同じ問題を扱ってきたのではなく
実は違うジャンルの問題を扱ってきたことをこの著書で明示した。
批判例はデカルト
こんな思考実験で説明する
・・・我々と外観ので酷似した対蹠人を例にして説明する
心についての概念・言葉を持たない対蹠人という異星人がいたとする
彼らは 代わりに脳の状態で語る
→ それでも 実際には
困っていない
→→ デカルトは
必ずしも 必要ではないものを
「ある」という証明をしようとしたり
「ある」という共有をしようとしているから
話がややこしくなっている
・・・かなり大胆なデカルト哲学の否定から始まる
それならどうするか?
そんな問いに対する答えが
この著書
『偶然性・アイロニー・連帯』
恥ずかしながら、私はアメリカの哲学者のローティのことについて全く知らなかった。
放送を聴いて、今の世の中のことをとても上手く説明していると感じる。
社会の分断に影響されないように物事を考える良いヒントを与えてくれそうだ。
この内容はまだ第一回
