「若い天文ファンの皆さんは
自分の専門分野しか勉強しない視野が狭い人が多いで・・・」

若い頃、彗星会議で斎藤馨児先生から そんなことを言われた。

斎藤先生は 天文ガイドの書評に 天文とは直接関係ない書籍ばかり紹介されていた。
その書籍は科学全般だけでなく、「子午線の祀り」「ジュラシックパーク」などのような
小説にまで及んでいた。

彗星会議で 食堂でご一緒に食事をする機会に恵まれた時に
先生に直接理由をお尋ねしてみた。

当時はネットショッピングの無い時代。
毎月、天文ガイドが発売されると 真っ先に斎藤先生の書評を見て、その本を注文するようになった。

『流れの科学』は 斎藤先生の書評にかなり早い時期に紹介された本だと思う。

中学・高校生向けの啓蒙紹介だけど、私には丁度良い内容で
何度も何度も繰り返し読んだ記憶がある。

この本に紹介されている「カルマン渦」の奇妙な形に 心を込めて奪われてしまった。

何十年の時を経て、高解像に撮影された木星の探査機の撮影した画像に似たような模様を見つけて驚いた。

探査機の情報によれば、木星の縞模様はかなり深いところ迄続いているらしい。

気の遠くなるほどまわり続けても、縞模様が均一?に混ざらないのは 縞模様遠く縞模様には水と油のように組成まで含んだ「混ざらない」理由でもあるのかな?

・・・粘度が大きく異なって、混ざらない・・,だから縞模様の境界線では、「カルマン渦」のような現象が起きてる・・・のかな?

素人のあてずっほうの妄想だ。

私の記憶違いかもしれないけれど、
「宇宙戦艦ヤマト」の 「浮遊大陸」って
この「カルマン渦」から着想を得たのかな?