インターネットへの依存性が脳に与える影響については
連日のように様々なメディアで報じられている。

インターネット依存する脳は
薬物依存状態の脳に似てるそうだ

でも、それが本当だとして
今更、インターネットを止めるなんて出来るだろうか?

私自身、インターネットによって、検索の手間が大幅に減って本当に助かっている。
仕事でも、趣味でも。

昔はひとつの情報を得ることが、本当に大変だった。

わざわざ列車に乗って何時間もかけて会合に参加して、手紙を書いて返事を待ったりした。

それが今やネットで瞬時に繋がることが出来る。

これのどこがいけないのか?

・・・ただ,今の私たちは不便な時代を経て今に到達している。
先ずはパソコン通信からだった。

日本語をコンピューターの上で使えるようになって、MS DOSの呪文から解放されて
インターネットの高速通信でモデムのピーヒャラピーヒャラという音からも解放された。

何より、パソコン通信時代からの経験で
ネットの上でのマナーを痛い思いをしながら体験・勉強することが出来た。

今もFacebookやブログ、LINEなどで
毎日のように様々な人とコミニュケーションを楽しんでいるけれど、私の場合はほとんどリアルでもお会いしたり、手紙などでお付き合いしたことがある方ばかり

ネットで調べモノをするのは毎日のことだけど
結局、ネットで本を買ってしまう(笑)
ネットサーフィンのように
書店を時間をかけてブラブラするのが大好き
毎日ではないけれど、週に何回かは書店サーフィンをしている・・・時々、私を書店の店員さんと勘違いしたお客様から、問合せを受けたりする・・・売り場の整理とか勝手にしたらいけないね(笑)

素人考えだけど、
ネットだけで情報収集・分析を完結させるのではなく
それを踏まえて、
ゼミみたいに議論したり
実際に体験することが必要なのではないだろうか?

ネットだけで
用が足りる調べ物もあるけれど、
本当に新しい知識はネットの上にはない。

手前味噌になるけれど
彗星観測の暗順応とか
彗星のオフセット追尾とか、ネットで検索すると
ほぼ私のところにたどり着く(笑)

先日、Facebookやブログにも書いたけれど
日本陸軍と日本海軍の不仲の原因は
WikipediaやGoogleなどに書かれている記述は間違いである。
しかし、多くの人はこれを鵜呑みにしているのだろう。

天文関係だと
かなりよく調べられているけれど
間違い・誤解もかなり散見されるから、これを鵜呑みにしている人はまずいない思う。

ネットの情報検索は
私たちの思考を飛躍的に助けてくれる貴重な存在になった。

しかし、ネットに限らず
世の中に出回っている情報には誤りも誤解も散見される。

ひとつだけの情報源に偏ることなく、様々な角度から検討するのは
インターネット以前から行われている当たり前のことだと思う。

インターネットを情報源のひとつとして生かしながら、これに基づいて議論したり、実際には体験することが 必要なのではないだろうか?

本当に生きた知識は
教科書の先にあるのは
今も昔も変わらないと思う。