1月4日の読売新聞に 有名な考古学の先生による天文学と考古学の融合・連携についての記事が掲載されていた。

天文学の知識を考古学に生かすというのは とても素晴らしいことだと思う・・・が、
おそらくこの記事を書いたと思われる新聞記者の知識不足だと思うけど
この記事の意味がわからない

吉野ヶ里遺跡の遺構が当時当時建造された理由についての記事だ。

初め、夏至の日の出を意識して建てられたと考えられたが、それでは建物の向きに誤差がある。
そこで北條芳隆教授は 月に着目した。
月の天球上の通り道である白道は黄道とは僅かなズレがある。
このズレによって 冬至の頃の満月であっても北や南に微妙にズレてしまう。

この為、月の出を観測するための建造物を・・・というのだけど、読めば読むほど意味不明な記事だ。

① どうして冬至の月の出が農耕の中で重要な意味を持つのか?

② 天文ファンなら誰でも知っているけれど、冬至だからといっても、毎年満月ではない。
数年に一度 月の出の観察に何の意味があるのか?

③ そもそも月の出の観察をして、どうして冬至がわかるのか?

この記事の内容は実に矛盾に満ちている。

もちろんネタ元の北蓧先生が悪いのではなく、新聞記者の方の問題だと思うけれど。

天下の読売新聞が「ムー」みたいな記事を文化欄に掲載して良いのだろうか?

それとも 新聞の文化欄なんて どーせ誰も読んでいないんだから・・・なんて思って書いてるのかな?



数ヶ月前、国立天文台の渡部潤一先生が天文と考古学について解説された本が出版された。

「古代文明と星空の謎」

流石に渡部先生の説明は明快で わかっていることと わからないことをきちんと 素人にもわかるように解説されていた。
流石だと思う。