もう二十数年前になると思う。
NHKの人間大学で アルフォンス・デーケン博士の死生学に出会って感銘を受けた。
そしてその数年後、私の妻が癌で急逝してしまう。

私はキリスト教徒ではないけれど、デーケン博士の
死生学は心の支えになった。

脱サラ直後でもあり、幼い子どもたちを育てるだけでも精一杯だったけれど
デーケン博士の言葉が心の支えになっていた。

それは実家の仏壇の過去帳を読んだ時の気持ちの高ぶりにも通じるものがあった。

宗教を越えて私たちの心に響くものがそこにあった。

人を愛する気持ちこそが
死を乗り越えられる原動力だと思うようになった。

デーケン博士には心から感謝して
ご冥福をお祈りします。