
あるアマチュア天文家の遺品整理のでお手伝いに伺った。
驚くほど沢山あったが、今回は薬品関係について。
昔の写真フィルムので現像に使おうとされていたと思われる。
・・・しかも、ご自分では調合までして。
しかし、乳鉢まであるのに、使った形跡が無い。
そもそも部屋に暗室がない。
引き伸ばし機はあったらしいが、パットォを置くような場所が無い。
これほど大きなご自宅にもかかわらず、不思議なきごする。
納屋には旋盤戻ろうあり、作りかけの望遠鏡フードなマッチプレートがいくつあったが、完成品はほとんど見当たらない。
何をテーマにやっておられたのだろう。
所有しておられた書籍からは天文計算に傾倒しておられたことが伺える。
実際に観測することよりも、計算することが好きな方は大瀬いるので、それはそれで良いと思う。
天体写真を白黒フィルムで撮影する時代はもう20年近く前に終わり、もう今では使い道がない。
薬品の瓶は開封されたものは少なく、ほとんど使わずに40年以上経過している。
これほど薬品に拘った理由はなんだろう?
反面、水素増感を手掛けた形跡はない。
水素ガスの空容器も真空ポンプやフィルムの保存容器、シリカゲルも全く見つからなかった。
大きな望遠鏡製造番号から考えて、当時は水素増感が
既に一般的になっていたはず。
吸引カメラも見つからなかった。
ナイフエッジやロンキースクリーンなどの
ピント合わせの器具も見つからなかった。
103aの流行る直前で 時間が止まってしまったのだろうか?
この方ほ途中で身体を壊してら思うように活動出来なかったらしい。
天文関係の知り合いも少なかったらしい。
この方は私がサラリーマンだった頃に一度だけ接点があった方に間違いない。
・・・が、私も一度もお会いする機会がないままに
私が転勤してしまった。
もし、生前にお会い出来ていたら、様々な意味でお役に立つことが出来たかもしれない。