ただ今、減光のベテルギウス。

変光星を観測しているわけでもない私が 簡単な光度目測の方法をご案内しましょう。

私は自称、彗星の光度観測者です。











ベテルギウスの明るさを測ってみましょう!!


ポイントは たったの3つ。

・肉眼で 比例法で 目測する

ベテラン向きの光階法ではなく、初心者向けの 比例法で目測する。

大丈夫、天体写真のベテランの方の多くは 実は光度観測の初心者です。

比例法は 明るさの異なる3つの星の光度差を比例配分して明るさを目測する方法です。

大抵の教科書には 変光星よりも明るい星と暗い星を選んで その比率を求めるように書かれていますが、

そこは臨機応変な対応が必要です。

暗くなってと言っても、ベテルギウスは一等星。

適当な 比較星を探すのは大変です。

同じオリオン座の リゲルでは明るすぎるのです。

ベテルギウスの近くに見えている比較星でないと、明るさの比較は困難です。

オリオン座でしたら、γ星のベラトリックス、三ッ星を形づくる星々が適当だと思います。

教科書通りに ベテルギウスよりも明るい星と暗い星を探すのではなく、ベラトリックスを基準にして測るのです。

ベラトリックスよりも
ベテルギウスがどれだけ明るいか?

ベラトリックスよりも
少し暗い星・・・三ッ星のどれかを比較星として利用するのが良いと思います。


例えば ベテルギウスをαとして

ペテルギウスとベラトリックス(γ)と三ッ星のアルニタク(ζ)の明るさの差を比べてみます。

γ は ζよりも僅かに明るく、
αは γよりも 同じくらい僅かに明るい・・・同じくらいの光度差があるとしたら、

α 5 γ 5 ζ とします

γ は 1.6等

ζ は 1.7等ですから、光度差は

0.1等

つまり α の明るさは1.5等ということになります。

似たような光度の比較星を探すことが 精度を上げるコツです。

光度観測には 本当は まだまだウンチクがあるのですが、それをここで書くと長くなって、読む方が減ると思います。

そういうわけで、ザックリと書かせていただきました。

まずは恐れずに挑戦してみましょう。

双眼鏡はもちろん、星座用オペラグラスも不要です。

オリオン座の三ッ星が辛うじて見えるだけの視力があれば十分です。

むしろピンぼけ気味の方が 明るさの比較には好都合なくらいです。

むしろ、あんまりシャープ過ぎて、良く見えると 光度の見積もりに迷いが生じてしまいます。

でも乱視の方は眼鏡が必要かもしれません。



・都会からでも大丈夫

光度観測のベテランの方でも、皆さん 意外と暗順応による波長域の変化には無関心な方が多いです。

視細胞の感度域が変わるので、プルキンエ効果により、光度観測には支障をきたしてしまいます。

ベテランの光度観測者の方たちは経験的にこのことはご存知でしたが、理論的に理解している人はほとんどいませんでした。

でも、ご安心ください。

オリオン座は明るい星座なので、本格的な暗順応も不要です。


直接、街灯が視野に入らなければ、街中からでも 十分に目測可能です。


・撮影はスマホで手持ち撮影

赤い光の感度を高めている天体用改造カメラは ペテルギウスを明るく撮像してしまうので不向きです。

星があまりシャープに写るレンズも ソフトフィルターも むしろ明るさを客観的に記録するには邪魔な存在かもしれません。

好みの問題かな?


まずはお手元のがスマホと
自前の裸眼でもオリオン座を眺めてみましょう。

ベテルギウスの光度がこれからどう変わるかわかりませんが、ワクワクしながら夜空を見上げることは楽しいですよね。

尚、星図 は 人気アプリの iステラの画面を使わせていただきました。