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PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…



下町の現在
 スカイツリーの右側、手前の旧荒川(現・隅田川
(高速道路が走っている川))と奥の荒川放水路
(現・荒川)の間の街が、73年前の今日、B-29の
空襲で一夜にして焼き払われた。

 幼少期を江東区で過ごした私は、当時の
生々しい遺構や写真を社会科の学習で実際に
現地で学習した。

 ヒロシマやナガサキばかりが脚光を浴びるが、
通常兵器でこれだけの地域を焼き尽くし、民間人の
大量殺戮を行った東京大空襲も、決して忘れては
ならない、大東亜戦争の負の遺産。

 この負の遺産を未来への糧にできるかは、空襲
被災者から直接話を聞けた我々の世代の行動に
かかっていると思う。
 
 そして今日の平和な空を飛ぶとき、東西・南北に
綺麗な碁盤の目をした墨田・江東地区を目にして、
きっと入り組んだ路地であったろう下町を、炎に
追われながら逃げ惑った人々をいつも想う。
何棟かを焼くような大きな火災でも、空から見れば
「点」でしかない。墨田・江東という広大なエリアを
焼き払うのに、一体どれだけの焼夷弾を落したのか?

 「忘れないこと」は故人にとって一番の供養だとか…
「東京大空襲」も、忘れ去られてはならない歴史。
そして、願わくば、自分は操縦桿から手を離し、
投弾ラッチの引鉄を引くような立場にはなりたくない…
 11時の観測情報で外気温は6℃。
真冬に戻ってしまったかのような氷雨。
もちろん私のフライトは中止。

 IFRで飛んで飛べないこともないのだが、
こういう時は離陸時よりも着陸時の着氷に
注意をしなければならない。

 雲を貫いて上昇していく時は気温はプラス。
しかし、一旦雲上に出て巡航すると、
この季節は多くの場合、外気温は氷点下。
 
 帰投時に飛行場の気象を確認し、
「温度もプラスだし、大丈夫だな」と
油断すると痛い目に遭う。

 上空の寒気の中を存分に飛行してきた
機体は、その場所と同じぐらいに冷やされて
いる。長時間飛行していると、燃料も
氷点下まで冷えてしまうことが多い。

 このまま地上付近の雲を貫くと、雲の
中の温度がプラスでも、たちまち機体が
着氷してしまう。

ピトー管着氷
 ピトー管が氷結してしまうと速度が出なく
なるし、氷点下の燃料に冷やされた主翼には
氷がどんどんとついていく。

 ピトー管はヒーターを内蔵しているので、
忘れずにオンに、主翼の防氷・除氷装置が
ついている機体はそれもオンにすることを
忘れずに。それでも着氷が懸念される場合は、
潔く代替空港へ行こう!

 だが、冬場の小型機の飛行、一番確実な
安全確保は…

  「こんな日には飛ばないこと」

   だと思う。
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 → 記事
 
 シンガポールと並んで180ヵ国に
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先達に感謝! 感謝 !!