4月になったというのに、昨日は
真冬のような冷たい雨に見舞われた。
当然、我が飛行訓練部も全フライトが
キャンセル。
おかげで教室は機体を使う予定だった
訓練生と教官のペア、そして座学だけの
予定だった訓練生と教官のペアが集結。
思い思いに座学やブリーフィングを繰り
広げたので、やかましいのなんのって…
私の生徒も、もちろん飛行中止。
「こんな日に飛んだらアイシング(機体に
氷が付くこと)起こすからダメ!」と説明
したのだが、「場周経路だけでもだめか?」
と食い下がってきた。その熱意は認めよう。
しかし、FAR(アメリカ連邦航空法)
には「着氷が予想される場合には、防氷
、除氷装置を搭載していない航空機は
飛んではいけない」という一文があるの
だが、日本の航空法には見当たらない
(私の探し方がわるいのだろうか?)ため、
イマイチ説得力がない…
もちろん、ないからと言って飛んでいい
わけではない。自分からわざわざ危ない
環境に飛び込む必要はない。
そんな「飛びたい」症候群の生徒さん、
昨日はそれを逆手にとって、ピトー静圧
システムの計器とその作動原理、その
空気取り入れ口が氷結した際には
どのような症状が起きるかなどの
学科講義に話題をすり替え、うまく
興味を逸らした上に、タイムリーな
授業を行うことができた。
飛行訓練、飛ぶことが全てではない。
むしろ、地上でこういったことをきちんと
理解させることが重要。でも、みんな
やたらと飛びたがるんだよねぇ…