空飛ぶ棺桶 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 昨日、全日空のボンバルディアDCH8-Q400が
新千歳空港に緊急着陸した。右エンジンの不調
とか… コックピットに警報が点き、客室でも
異臭がしたというから誤報ではなかろう。
 
 パイロットはもちろん、客室乗務員も、こうした
緊急事態への対応は体が勝手に動くぐらいまで
訓練を重ねているので、緊急着陸そのものには
不安はなかっただろうし、私も乗員側を問題に
するつもりはさらさらない。

 問題は機体。

DHC8-Q400
全日空さんのホームページより拝借

 この機体、あまりにもトラブルが多すぎる。
この手の緊急着陸は日常茶飯事レベル。
高知空港での「ヘッドスライディング」も記憶に
ある方がいらっしゃるだろう。
 
ヘッドスライディング
ウィキペディアさんより拝借

 おそらく根本的な設計に欠陥があるのだろう。
事故事例は世界中で枚挙にいとまがなく、
スウェーデンを始め、この機体の領空進入
そのものを禁止している国もあるぐらいだ。
 
 買ったからには減価償却まで… と考えて
いるのかもしれないが、万が一、墜落すれば
冗談抜きに乗客乗員一気に火葬だ。そんな
空飛ぶ棺桶みたいな機体を飛ばす航空会社も
航空会社だが、売り続けるメーカーもメーカーだ。

 私は、常々周囲の人間にはQ-400だけには
乗るなと言い続けている。Q-400に乗って墜ちても
葬式には行かんぞ… とも。
 
 パイロットの技量や整備の質は最高水準の
日本でさえこれだから、この機体、それ以外の
国で乗ったらいったいどうなるのか…?
 
 私だったらカネを積まれても乗らない機体の
ベスト3に入る。