査察飛行 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 いろいろとチェック、チェックの
この世界。ここのところ週末に
イベントが並んだことや、査察
機長たる主席操縦教官との
スケジューリングの関係で
飛べないことが多く、機長資格、
教官資格、夜間機長資格、計器
飛行技量証明の全ての資格が
失効しており、「ただの豚」に
なっておりました… orz
 
 今日ようやく主席操縦教官による
査察飛行の運び。
 
 筆記試験4種類は既に合格して
おいたので、今日はフライトのみ。
久しぶりに訓練生モードに戻って
査察を受けてきました。普段訓練生に
やらせていることを全部私がやります。
 
 訓練空域の策定、該当地域と
飛行場の気象、NOTAMの確認、
離陸時と着陸時の機体重量と
重心位置の確定、それに基づく
離着陸距離の算出、そして今日の
査察項目を自分なりにフライトに
まとめた訓練内容の作成。
 
 ここまでやって主席教官に
ブリーフィング。細かな指示が2つほど
入ったが、承認をもらい、飛行計画を
提出する。
 
 飛行計画が無事に受け付けられたら
主席に断って先に格納庫へ向かい、
飛行前点検と個人装備のセットアップを
行う。ここまでやっていたら主席教官
登場。敬礼で出迎えて搭乗。
 
 通常の離着陸方法に加え、短距離や
不整地からの離発着、ノーフラップ、
ゴーアラウンド、スリップ、空中待機
などの飛行場周辺の審査、訓練空域へ
出てのスローフライト、失速からの
回復、急旋回、対地目標への機動、
無線航法、そして様々な場面でいきなり
課される緊急事態。
 
 これらを1時間で終わらそうというの
だから息をつかせぬ厳しいフライトとなる。
大体終わるわけがなかろう… 実際
かなり飛び出した。
 
 まぁ、結果無事に合格。ただ、急旋回
だけは何度やっても上手くいかないなぁ… 
これだけはいまだに何で技能証明が
取れたんだろう? というぐらい下手(笑)
 
 これらの科目に加えてGPSやグラス
コックピット、自動操縦などのハイテク
計器の操作も審査の対象になり、覚える
ことはまだまだたくさんある。
 
 何はともあれ、「飛べる豚」に戻ったので、
安全に、また来年まで飛行時間を積み
重ねて行けたらと思っています。あと2項目
査察を受けなければならないし、月末には
また航空身体検査もやってくるし…
 
 う~ん… 今夜ぐらいは美味いもん
食べてお酒飲もうかな?