72年前の今日、神宮外苑競技場
(今は国立競技場跡地)で「学徒
出陣壮行会」が行われた。未来の
帝国日本を背負って立つ精鋭たる
べく精進していたはずの学生達を
時の指導者は戦場に送り、その
未来を草葉の陰に散らした。
青春真っ盛り、勉学にも、遊びにも、
やりたいことは一杯あっただろう。
自分の20歳前後の事を思い出すに
つけ、先達の無念はいかばかりかと
思いを馳せる。
「明日があるから今日はこれで…」
「来週の約束どうする…?」
「クリスマス、どこに行こうか…?」
今ならば普通に聞こえる会話も、
当時はありえないものだっただろう。
なにしろ、我々が当たり前に思って
いるその「明日」が自分に来るか
どうかわからないような時代だったの
だから…
「明日」を語ることが出来る、そして、
かなりの高確率でその「明日」が来る…
それを改めて思う時、現在の指導者が
再び学徒動員なんかを企てないことを
祈るばかりである。
今宵は自らを散らして今の祖国を
照らして下さった先達に思いを馳せて一献。