本質 | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

PTD ~ Pilot To Dispatch ~

ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 鹿児島空港のニアミスの一件、
これは、直線進入と場周経路を
回っての進入機が錯綜する
飛行場であればどこでも起こり
えること。テネシー時代には私が
「割り込まれ」、ゴーアラウンドした
経験もある。
 
 だからこそ、この一件の調査に
当たっておられる航空事故調査官の
言葉が光る。
 
  「誰が悪かったか」ではなく、
「何が悪かった」のかを探し出し、
今後の改善へとつなげる…

 これこそが事故調査のあり方。
「犯人」を作り上げてその個人を
処罰したって、残りの誰かが同じ
ミスを必ずやる。ならば、全員が
ミスをしないようなシステムへと
改修していく必要がある。
 
 航空事故調査の本質を理解して
おられる方が現場にいらっしゃるので、
何かしら有効な改善策が出てくる
ことも期待できそうだ。
 
 私個人と、私の生徒さんたちは、
この手の割り込みを起こさないよう、
私流の訓練を施しているので、まず
こういったミスをやらかすことはないと
思っている。これに関してはまた後日。